あらすじ
天才学芸員の佐久間と娘のかえでが越してきた香瀬町(かぜまち)では、いま奇妙な事件が起きていた。それは、18年前の消印の絵葉書が届くこと。その当時、一人の少年画家が亡くなり一人の郵便局員が失踪していた。事件の謎を解く鍵は、少年が遺したピカソらを模した絵画。絵に込めた画家の想いを読み解けば、この町の止まった時間が動き出す――アガサ・クリスティー賞作家の絵画ミステリー!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
とりあえず文庫本を借りようという気持ちであまり期待もせずに選んだ本だったが、思いの外良かった。
この作者さんの本は黒猫シリーズを一冊読んだことがあったのだが、それはあまりよくわからなかった。
こちらは絵画が読み解きに使われていて、知っている絵も多く、それも面白く読めたし、かえでちゃんやマト君の小さい子の感性とそれに対応する大人が微笑ましくて癒やされた。
Posted by ブクログ
読んでからだいぶ時間が空いてしまったので
うろ覚えですが(^ ^;
過去のしがらみが発端となって、
様々な人間関係が交錯。
不器用なゆえの想いのすれ違い、行き違い。
誤解が解きほぐされた後に残る
新たな心のざわめき。
「風」を印象的なモチーフに据えて、
静かな文体ながら最後まで引き込まれる佳作(^ ^
Posted by ブクログ
とある親子が田舎町に引っ越してきてから、過去の事件の真相が解き明かされていく…絵画とリンクさせながら謎解きするのは面白かった。徐々に見えてくる町の人たちの本当の姿…
かえでちゃんの幼い発言がベクトルを変えて事件を謎解いていくのも面白い。けど、
どうして。恋愛になるとこんなにも苦しくなるの。最後まで読んでしまったがために、苦しい。