【感想・ネタバレ】皮膚は「心」を持っていた!のレビュー

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Posted by ブクログ 2022年03月31日

山口創(1967年~)氏は、早大人間科学部卒、早大大学院人間科学研究科博士課程修了、聖徳大学人文学部専任講師等を経て、桜美林大学リベラルアーツ群教授。臨床発達心理士。専門は健康心理学、身体心理学。
本書は、「心は皮膚にある」という持論を基に、皮膚の身体的なメカニズムと、子育てや医療・介護を中心とした...続きを読む人間関係の場における「触れる」ことの大切さを説明したものである。
目次は以下の通り。
第1章:皮膚は「第二の脳」だった!!~肌に触れることは、心に触れること~皮膚という「露出した脳」/皮膚はもっとも原始的な感覚器/皮膚は“音”を聞いている/光や色も感知している皮膚/赤色のユニフォームで勝率が上がる!?/皮膚は記憶を宿している 等
第2章:感情は「皮膚」でつくられる~イライラ、不安の理由は「肌」にある~体が温まると、心も温かくなる/やわらかいものに触れると、心もやわらかくなる/世界中の子どもが持っている「ライナスの毛布」/赤ちゃんが求めているのは「食べ物」よりも「肌感覚」/年を重ねても触覚は衰えない 等
第3章:皮膚で「心を整える」方法があった!~この「触れ方」でポジティブに変わる~皮膚が心地よさを感知するメカニズム/「心地いい触れ方」の5つのポイント/セルフマッサージで心を整える/「触れる」ことで関係性がつくられる 等
第4章:「触れる力」が心を育てる~脳内物質「オキシトシン」の効果~親子の愛情が深まり、子どもの情緒が安定する/1~2歳の子どもの脳はだっこで育つ/ADHDの子どもも変わるタッチケア/スキンシップが多い子どもは学力が高い 等
第5章:「皮膚感覚」を活かす人づきあいのヒント~「心」に触れるコミュニケーション~触れていなくても、そばにいるだけで心が強くなる/添い寝するだけで自立神経が同調する/病気の人には「付き添う」だけでもプラスの効果が/触れるだけで、相手に感情が伝わる 等

テーマ及び「スキンシップが大事である」という主張は極めてシンプルで、これから子育てに向かう(或いは子育て中の)親世代にはメッセージが届きやすい内容である一方、様々な実験の結果についての言及はあるとはいえ、全体として主観的な説明が多く、学問的な興味を満たすには少々物足りなさを感じるものだった。
(2022年3月了)

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Posted by ブクログ 2020年04月28日

 山口さんの『手の治癒力』と『人は皮膚から癒される』の前段階の書き物、とでもいうべきか。

 かるく1時間で読めて、『触れる』ことによるケアについて前向きに勉強してみようかな、という気になれる点では、ケアを紹介したい相手に渡すとに良いかもしれない。内容は『手の治癒力』と被るところが多いと感じた。

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