あらすじ
女子の受験はゆっくり&コツコツ
3人の男の子に続き、長女を東大理IIIに合格させた子育て術の集大成
子どもに寄り添い一緒に達成感を味わう素晴らしさが詰まった一冊
【もくじ】
はじめに
第1章 女子の受験は長期戦でコツコツと安全型を目指すと有利
●女子は本質的に受験に向いていません
●睡眠時間はたっぷり取って
●女子受験の意外な敵、それは髪を乾かす時間でした
●友達関係に悩んだら、大人の介入も必要 ほか
第2章 長女の東京大学理科III類合格記録
●わが家の方針は男女区別なく育てること
●1歳で「くもん」を始める
●兄たちといっしょにリビング学習
●大学受験も兄たちを追って
●夏期講習か、自宅で過去問かでバトル
●100年分の過去問を解く
●歴史上の人物はイケメン度で見る! ほか
第3章 子どもを伸ばす母のキメ技。叱らず、比べず、手を貸すこと
●「実家は楽しかったなあ」と子どもが思い出せる家庭に
●叱らない。褒める
●家事は後回し
●ママ友は不要です
●灘校のお母さんたちから学んだこと
●「さっさとやりなさい」「ちゃんとやりなさい」では子どもに伝わりません ほか
第4章 子どもの能力を引き出す3歳までの育て方
●絵本は1万冊読み聞かせ。「もう一回読んで」という本は特にたいせつ
●何も用事がない日が大事。遊びに夢中になるのも成長の糧 ほか
第5章 子どもが「勉強って楽しい!」と思う学習習慣のつけ方
●学習習慣をつけるにも旬があります
●勉強の“はじめの一歩”は遊び感覚で。場所をつくることも大事
●テレビがないから学習習慣がつきました
●上の子が勉強するときに、下の子が邪魔する問題
●「片づけなさい」と10回言うなら100円ショップへ1回行く
●勉強が軌道にのるまで手伝って ほか
第6章 小学校低学年までに、ひらがな、1けたの足し算、九九を鉄板に
●読み、書き、計算は大学受験まで通じる基礎の基礎
●基礎のプリントを積み上げたら厚さ50cm ほか
第7章 小学校時代に習得したい基礎学習事項
●苦手を潰す勉強ノートのつくり方
●テストの×は宝物。惜しい問題だけ見直すとラク
●塾に行くのは○。でも行かせっぱなしではだめです
●理解度は「ママに教えて」でわかる
●夫にお願いしたい、受験の禁句は「忙しい」と「疲れてる」 ほか
第8章 問題集中心で効率よく実力をつける、中高時代の勉強法
●小テスト、中間・期末テストを大事に
●やっていて眠くなったら勉強方法が間違っています
●1教科を1週間続けると脳が活性化する ほか
第9章 確実に合格する大学受験のスケジューリングと科目別攻略法
●大学受験は時間と勉強量のせめぎ合い
●高3の夏休みの過ごし方
●受験に不要なものは、「スマホ」、「恋愛」、「神だのみ」
●恋愛する余裕があれば志望大学を1ランクアップ ほか
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
4人の子供たちの中でも特に1人娘さんに絞ってどういう教育や環境作りをしてきたかが書かれていた。自分も一人娘がいるのでとても参考になった。
佐藤ママは教育ママに思われがちだが、本当に子供のことを考え、子供ファーストで子育てを目一杯楽しんでいる姿勢が様々な著書を拝見して感じられる。
子供に全力で向き合うため、家事をしていても、子供に呼ばれたら、すぐに駆けつけるようにしていたという話や(1人の子供でさえ、家事の途中に何度もママママと呼ばれたらちょっと待ってねって言うのが当たり前なのに、4人も子供がいたらもう常に呼ばれていて、価値なんてできたもんじゃないだろうと思う)娘の勉強時間確保のため一緒にお風呂に入り髪の毛を乾かしてあげるなど言うのは簡単が絶対に真似できないような数々のエピソードが相変わらずすごかった。
そして、その子の能力を最大限に伸ばすサポートをしてあげ18歳まで育てあげた後は、本人が将来を決めればいいと潔く身を引くところも、本当に子供のことを考え、子供を尊重し、子供ファーストの生き方をしているんだなと感心する。
決して真似をできるレベルではないが、子育てで疲れたなと思うときは、何度も佐藤ママの方を読み返して、元気をもらいたいと思う。
Posted by ブクログ
序文で、私にもう一人子供がいても(東大理3)合格させる自信があります、というこの自信は並大抵のものではありません。
なぜなら、勉強するのは、母親ではなく子供だからです。
しかし、本書を読めば、彼女も受験競争という世界で子供と一緒に戦っていることがわかります。
佐藤家では、子供優先(子供が母親を頼りにする時間は短いのだからできるだけ子供のそばにいるという決心をして、父親、家事は後回し)ですので、父親の理解や協力も必要でしょう。
そしてこの本には、素晴らしい英才教育のノウハウがつまっています。
例えば、こんな話。
セミロングの長女はバスタイムで40分、ドライヤーで髪を乾かし手入れするのに40分、その長さをロスタイムだと感じた母親がとった行動とは・・髪を短く切れ、ではなく、業務用のドライヤーを購入して20分に短縮、そして一緒にお風呂に入り髪の毛と背中を洗ってあげることで20分短縮、計40分の短縮に成功(P34)
お弁当でも手を抜かず、娘が楽しんで食べられるように50種類のカラフルな弁当箱を購入し昨日の残り物は使わない(P42)
3歳までに絵本を1万冊(回)、童謡を1万回生歌で聴かせる(P48)
1歳から「くもん」開始(P50)
受験校の100年分の過去問を解く(P64)
子供を伸ばすキメ技。叱らず、比べず、手を貸すこと(P79)
反抗期は、子供の欲求不満の蓄積の爆発だから、蓄積させないようにすればいい(P120)
4割理解したら問題集へ(P204)
同じ問題集を3冊買って、最初は問題を見ながら解答を書き写し、2回目は読み物感覚で解き、3回目は問題集として解く(P223)
受験に不要なものは、スマホ(テレビやゲームも)、恋愛、神頼み(P238)
こうした内容を見ると、母親も子供と一緒に勉強しているのがわかります、「勉強しなさい」ではなく「勉強しよう」というスタンスは鍛えの入った教育ママでもそうそうマネできるものではありませんが、こうした勉強できる環境も押し付けではなかったことがわかるエピソードがあります。
長女が高校時代、3人の兄が医学部に行っていることを知っている塾の女性職員から「佐藤さんは将来何になりたいの?」と聞かれたとき、「お医者さん」ではなく、まさかの「主婦になりたいの」という答えにびっくりしてその理由を聞くと「だってね、お母さん楽しそうだから」(P242)・・これ、凄い話ですよね。
日本の大学で最難関とされる定員100名の東大理3に現役で子供4名を全員合格させる、優しい孟母がそこにはいました。
Posted by ブクログ
結局、問題集を繰り返し沢山やれということ。著者の本を二冊続けて読んだけど、この人のやり方はそもそも勉強を習慣づけることに悩んでいるような親には役に立たない。お子さん達は小学生のときに進学塾にも入っているので「普通に学校の勉強ができればいい」なんて思っている親とは立場も考え方も違う。手もかけているがお金もかけているお母さんなのだ。
Posted by ブクログ
とても真似はできないけれど、子供の教育に非常に力を注いでこられたことはよく分かる内容。
勉強とは息をするように自然にするもの、なんだとか。しろ、しろ、と言っているようではダメなのね。。。