【感想・ネタバレ】廃道踏破 山さ行がねが 伝説の道編のレビュー

あらすじ

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「廃道」とは、使われなくなった道路のこと。ここでは、明治以降に造られた、車両が通るための道を「廃道」という。一見、道路はいつまでもそこにあるように思えるが、時代とともに新しい道に切り替わっていく。それは、増大する交通量に対応するためだったり、その道路の本来の用途がなくなったときだったり。本書では、そうした廃道を、自転車で、あるいは徒歩で、走り(歩き)通す。8編を収録した『廃道探索 山さ行がねが』に続き、今回はウエブサイト『山さ行がねが』の初期の名作から未発表探訪まで、とりわけ困難な道を踏破した記録を全6編収録。壮大な国家プロジェクトも、山村の人びとの願いから作られた道も、廃道になればみな同じ。クルマはおろか、人も通らず、ひっそりと埋もれて長かった廃道たちに光りを当てる。「伝説の道編」というタイトルは、廃道を、そして道路を「趣味」として知らしめた著者の「廃道人生」の節目となった、特に印象深い廃道たちへの想いから。それらの廃道は、どれほどの困難を著者にもたらしたのだろうか。前著よりページ増で登場! ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできません。

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Posted by ブクログ

文庫版"山行が"2巻は伝説の道編。

廃道を行く者たち、オブローダー。彼らは道無き道を行くのではない。かつてそこには道があったが、今は無い。そんな、道の記憶が完全に失われる前に、その痕跡を辿るのに喜びを見出すのが彼らなのだ。

かくいう俺もオブローダー的なことをたまにやる。今年は妙義荒船林道とか鹿曲川林道とか。人工物が自然に飲み込まれていく姿に、ポストアポカリプスをリアルに感じる。人類が消滅すると、世界はこうなるのだ。あぁ無情。

さて、南八甲田を御鼻部から猿飛に突っ切る昭和一桁年に作られ放棄された、旧県道を行く。道では無くなった道は90年を経てどうなったのか。地獄峠と名のついたおどろおどろしい廃道行く。

ほか、清水国道一部の綾戸隧道、森吉森林鉄道跡などの走破レポ。

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2017年10月25日

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