【感想・ネタバレ】身体のリアルのレビュー

あらすじ

押井守監督の実の姉にして舞踏家・最上和子(もがみかずこ)との対話。
だれも知らない押井家の謎から、武道×舞踏をめぐる身体論にまで迫る!!
笑える身体論。押井家トーク炸裂!!

押井 姉ちゃんが言ってたのは「身体は必ず自分を肯定」するというさ。

――多くの人の場合は壊れたことを否定するケースが多いわけですよね。
でも壊れたことを肯定して受け入れてしまって自分のなかに取り入れるというものの考え方ってすごくポジティブですよね。

最上 壊れれば生まれ変われるというふうに私なんかは思う。壊れないと生まれ変われないから。
「これは本当の自分じゃない」みたいな気持ちはみんな持ってると思うのね。本当はもっと自由なはずだとかさ。

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Posted by ブクログ

毎度のことだけど押井守を読むとすぐかぶれる。耳触りの良いこと気持ち良いことばっかり受け取ってしまってほんとに読めてるのかいつもわかんない。
でもまずは『ゾンビ日記』からついにお姉さんが登場ー!って喜び。さんざん身体を生身じゃなく人形や機械で描いてきた監督が生の身体、とそのさらに内側にある身体のことを語るのがすごく面白い。感覚的で個人的な話なんだけど、幽霊として生きるとか、壊れたことを受け入れると楽になるとか、それこそ“腑に落ちる”感じで覚えのあることがあって、この人、いやこの人たちほんとすごいところに生きてる。これくらい自由に歳取りたい笑
若いうちは失うことを極端に恐れる云々のくだりは息止まるくらい真剣に読んじゃったけど、ほんともっと自由になりたい。もっと楽になりたい。壊れても最後には自分の身体に希望が持てそうな、すっごく遠い境地だけどもう少し身体を信じて生きてもいいのかなと思える話だった。
あと監督、食べることについて語ったりしてくれませんかね。もうどこかでやってるのかもだけど。

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2017年10月08日

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