あらすじ
知らないと本当に損する法律知識。
法律は我が身と権利を守ってくれる心強いもの。でも、適切にアピールしなかったり、法律があることすら知らなかったりすると、大損する場合があります。しかも、弱者ほどその傾向が強いのです。
消費者金融などに払いすぎていた利息を取り戻す「過払い金」返還、残業をしたのに払われていない「未払い残業代」問題などはその代表例でしょう。また、就学援助や生活保護なども、黙っていては支給されず、きちんと申請しなければなりません。
2017年、民法と刑法が大幅に改正されました。その重要な部分を紹介しながら、「知らなかった!」とホゾを噛まないで済む法律の勘所を、テレビでもおなじみの萩谷麻衣子弁護士が丁寧に解説。
痴漢えん罪の正しい対処法、想像以上にこわい「おまとめローン」、離婚にかかる意外な費用など身近なテーマについて紹介していきます。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
お金の貸し借りの借用書、破産、生活保護、ツケの時効。痴漢に間違われた場合はその場で目撃者を募るのと、近くの弁護士を調べて呼ぶなど。独創的なダンスの振り付けには著作権がある可能性があるため、踊ってみたは基本グレー。民事でセーフで刑事でアウト、その逆パターンもあり。近隣トラブル。
Posted by ブクログ
誤って認識していることが多い法についての知識を、よく見かけるシチュエーションについて専門家の立場から解説してくださっています。
勉強しよう…と思える内容となっています。
Posted by ブクログ
2017年に出版された本なので、2018年に審議・可決された成年年齢が20歳から18歳に引き下げられる、ということがらについては記述がありません。
その前の民法改正(債権に関する条文の改正により、短期消滅時効が廃止され、法定利率が変わり、賃貸住宅の敷金についても明文規定ができた、など)については少し詳しく書かれているように思います。
とはいえ、一般の読者に「手軽に」読ませることを目的とした本なので、難解な法律の解釈などはほとんどなく、スラスラと読み進めることができました。
日常で起こる(かつ、個人では簡単に解決できないことが多い)トラブルということで、どうしてもお金をめぐる問題が内容としては多いように思いますが、結婚・離婚・相続・労働問題などの大人目線の問題だけでなく、いじめやSNSトラブルなどの中高生の身近にある火種にも焦点が当てられています。
タイトルもキャッチ―ですので(2022年になった今ではやや旬を過ぎた感もありますが)、法律について気軽に触れてみたいという読者には良いと思います。