あらすじ
褒めてくれ たくさん それで 僕を好きだと言ってくれ 父親が背負った借金を返済する為、祖父が経営する印刷所で偽札を製造することになった夜野。ヤクザに言われるがままに偽札を作り続ける中で、夜野は印刷工として「ならばせめて、出来の良い偽札を作ってやる」と自分を鼓舞する日々だった。そんなある日、ヤクザの紹介で“人間コピー機”の真倉が印刷所へやってくる。まるで感情のないロボットのような真倉の態度に夜野は突っかかるが、ある出来事をきっかけに、二人の距離は急激に縮まっていき……。偽札で繋がれた二人が、寄り添いあい、想いあう。珠玉のセンチメンタル・ボーイズラブ。
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Posted by ブクログ
印刷物の美しさに魅せられ・拘りつつも偽札製造に加担させられている印刷所の息子と、そこへ人間コピー機として配属された元絵画模写をしていた青年。
導入が少年漫画っぽく、BL要素は薄めです。
割りとページが残った状態であとがきに入ったため、おや? と思ったのですが、読んでびっくりCP選択ができるゲームブック式で笑いました。こういうパターンが編集を通ることもあるのかと(笑)
どちらも美味しかったです。元はまくやのだと思って読んでいたのですが、件のページについたときに逆だと気づいたこともあり、流れ的にはやのまくが自然かな……と思いました。個人的にはリバCP好きなので、どちらも選べるのは儲け物でした。
ラストの生活が穏やかそうで、会話内容的に内側なのか出た直後とかなのか悩んだんですけどどっちなんですかね……建物的には直後かな?
この設定が受け止められるかは個々人によると思うんですが、私は犯罪だからということ以前に偽札の件で、最終的にヤさん的にもそっちでいいんだ……と思ってしまい、あの街での偽札とは何なんだろうな……という謎が胸に残りました。偽札とは。(そこまで気になりませんが不思議)
それを通じてやんわり近づいていく二人の関係が好きな作品でした。