あらすじ
「心」を持ったボンネットバスの奇跡の旅。
運転手の親子に愛されたことで「心」を持った瀬戸内海の小さな島のボンネットバスと、手にした者に勇気を与える不思議な青いビー玉が、時代を超え、運命に導かれながら旅をしていくファンタジー。
旅は、懐かしい昭和40年代の瀬戸内海の島から、大震災に見舞われた山古志村へ……。
少年と、バスと、少年の心を持った魅力的な大人たちが、「生きることの美しさ」を優しく語りかけてくれる、事実をもとに描いた奇跡と感動の物語。驚きのラストに、あなたもまちがいなく「幸せのため息」をつくことでしょう。
「幻の青春小説」と呼ばれた名作の、待望の文庫版を電子化。
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Posted by ブクログ
BX341への愛がある。
皆の生き生きとした感情が凄く伝わってくる。
また、小説の中でハッとさせられることも
かなり多かった。
モノとは、自分の生き方を自分で決めることができない物体のことだ。
自分の思うとおりに生きられる人間をうらやましく思った。やりたいことを自分で見つける自由と、それをやる自由の両方が与えられているなんて。
古いものには、魂がある。
魂があるから直して使ってやるし、使われてこそ道具は幸せ。大量生産、大量消費という営みでは、人の気持ちがこもった《文化》が生まれない。
思う、言う、成る
Posted by ブクログ
めちゃくちゃよかったです。
実話に基づいているっていうのが更にときめく。
★5つとは言わず10つぐらいつけたいです。
もうバスに心が宿っているっていう時点で私のツボにはまりまくりで、
もう可愛くてあああってなりました。
森沢さんの本、初めて読んだけど、
この人はすごく心が綺麗で優しい人なのではないかな、と思いました。
あとがきにも書いてあったけど、今の時代には珍しく、とてもピュアです。
終わり方もすごく素敵でした。わー戻ってくるんだってなりました。
心が穏やかで晴れやかな気持ちになります。
森沢さんの本は制覇したい。
たくさん泣いたなあ。
越後湯沢にまだバスはいるのかなあ。
会いたいしビー玉も欲しい。