あらすじ
2015年11月4日、今世紀最大のIPO=日本郵政グループの株式上場が決定! 「郵政民営化」から10年、今や世界最大級の企業群となった日本郵政グループ、つまり日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険がいよいよ同時上場する。果たして低迷する株式市場を救う救世主となるのか、はたまた打ち上げ花火のようにパッと散ってしまうのか?
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Posted by ブクログ
【こんな方におすすめ】
・日本郵政グループ社員
・日本郵政グループへの入社を検討している学生
・かんぽ生命のステークホルダー
【知っていたこと】
・かんぽ生命の不適切募集問題
・日本郵政グループの概要
・かんぽ生命と日本郵便の内部関係
【知りたかったこと】
・そもそもなぜ民営化が必要だったのか
・民営化シナリオの全体像とバックロジック
・なぜかんぽ生命の不適切募集問題が起きたのか
【知ったこと】
・民営化のオリジンは郵政3事業の持続可能性の危機
・民営化が進んだのは小泉・竹中・筆者の出会い
・総務省官僚・郵政官僚のロジック
・政治と経済の裏にある官僚の動き方
【率直な評価】
・民営化後に入社した私にとっては知らないことだらけだったが、深く頷く内容に溢れている
・一番驚いたのは、2015年初版当時から日本郵政グループや総務省の内部環境や文化は何も変わらず成長してないこと
・今般の不適切募集の問題の根源には、役所・役人文化が根強く残る企業文化と政治との関係性だと理解できた
・財務省と総務省、小泉純一郎と麻生太郎(現財務相)等の今考えると変に腹落ちする関係性を学んだ
・郵政民営化のグランドデザイナーが考えてたデザインと具体化されるストーリーを知ることができた
・未だにかんぽ生命社内には郵政民営化反対派が多いのが現状だからこの本の話は表立ってできないのが残念
Posted by ブクログ
内閣府参謀官として、財投改革、小泉内閣の郵政民営化、ふるさと納税、ねんきん定期便に携わった著者。
日本でもっとも大きな既得権益を持っていた郵政を民営化出来た事は奇跡だと述べている。小泉総理、竹中大臣がいないと成し遂げられなかった。
・造反議員の選挙区には、刺客迄立てた。シングルイシューの政治家。
・省庁の役人が人選した有識者は、使い物にならない。意のままに扱える人間をチョイスする。
・URも豪華な作りですでに役目を終えたが、ゾンビの様に生き残っている。
多大な税金の使い道として適切なのか?低所得者向けには、都営住宅、県営住宅が有る。
・官僚組織は、超過勤務が常態化しているが労働基準局が査察に入ることは無い。指導して貰わなくてもいいという建前。