あらすじ
秘密だらけの領地にやってきた少女・シャーロットがいきなり出会ったのは眩いばかりの美しい紳士と淑女。でも、何やらこの二人、誰にも言えぬいろんな秘密を持っていそうで…!? 新人記者・シャーロットのとびっきりの記事を読めばきっとあなたもドキドキとワクワクが止まらない!!! 謎めく英国浪漫、最初に秘密をスクープされるのはいったい誰!!?
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読みたかったイギリスもの
イギリス児童書を小学校時代親しんでいました。
その延長で、めるへんめーかー作品も
80ー90年代夢中になりました。
最近ドラマダウントンアビーを観て
イギリス舞台の物語熱が再燃し、
ネットからこちらの作品にたどり着きました。
絵も綺麗で細部も気を遣った作品です。
ミステリー要素でグイグイ読めますが、
ドレスや絵の可愛さもたっぷりと楽しめる
まさにお宝作品です。
この作者さんの他作品も是非読みたいです
Posted by ブクログ
19世紀末の英国の(おそらくは架空の)地方に現れた少女・シャーロットと、その伯爵領の令息令嬢にまつわる物語シリーズの第一巻である。
この一巻だけでも、天使がのぞきみしているだろう謎が少しずつ開示され、わりとテンポ感よく物語は進行している。
入れ替わりの秘密を秘めながらのヴィクトリア嬢の死という悲劇と、ヴィクターによるシャーロットへの愛の告白。なんとなく読んでいて読み飛ばしかけたが、おおむねここで展開されているのは耽美の世界である。
このシリーズの最大の魅力は、おそらくは19世紀末の英国をつぶさに描こうとする描写の美しさだろう。
ハニーヴィレッジタイムズに勤めることとなったシャーロットの印刷技術や、伯爵宅周辺の自然の美しさ、パーティドレスの意匠、あるいはここまでくる足となった蒸気機関車。そうした諸々の描写こそがメインに違いない。
その辺の内容も加味しつつ今回は星四つ半相当と評価している。