【感想・ネタバレ】必修すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。のレビュー

あらすじ

累計20万部!大ヒットシリーズの最新刊!!
谷崎、乱歩、安吾、マルクス、クトゥルフ神話まで…
全25作、最強にして最ゆるの文学教材!!

【収録作品】
芥川龍之介「蜘蛛の糸/トロッコ」
福沢諭吉「学問のすゝめ」
織田作之助「猿飛佐助」
夢野久作「瓶詰地獄」
夏目漱石「吾輩は猫である」
森鴎外「山椒大夫」
坂口安吾「堕落論」
魯迅「狂人日記」
宮沢賢治「風の又三郎」
オルコット「若草物語」
押川春浪「海底軍艦」
葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」
谷崎潤一郎「春琴抄」
田山花袋「田舎教師」
太宰治「富獄百景」
ツルゲーネフ「初恋」
マルクス/エンゲルス「共産党宣言」
石原莞爾「最終戦争論」
菊池寛「父帰る」
江戸川乱歩「D坂の殺人事件」
ラヴクラフト「クトゥルフの呼び声」
泉鏡花「夜叉ヶ池」
中島敦「李陵」
新美南吉「手袋を買いに」
折口信夫「死者の書」

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Posted by ブクログ

ネタバレ

過去の国内外有名文学作品を、水木しげるタッチのマンガで10ページ程度に無理やりまとめたシリーズ、第三弾。

「蜘蛛の糸」、「山椒大夫」、「春琴抄」、「父帰る」、等誰もが名前くらいは知っている作品から、「学問のすすめ」、「共産党宣言」等文学作品ではないものや、「海底軍艦」という全然「必修すぎる」とは思えない作品まで、収録内容は多岐にわたっているところが本書の特徴。

そして、何といっても著者の水木しげるのイタコ漫画家っぷりはすばらしく、どうみても水木しげる本人が書いたとしか思えないレベル。これで、「若草物語」や「春琴抄」、「初恋」などを描かれた日には原作の切なさみが全てぶち壊しである(誉め言葉)。

なお、少々横道にそれるが、上記「海底軍艦」はもしや、と思って調べてみたら、東宝映画の「海底軍艦」の原作との事。ただ、原作には映画で出てくる怪獣「マンタ」は出てこず、映画はほぼ別物。ただ、著者が本書で描く海底軍艦「電光艇」のビジュアルは映画の轟天号に寄せているので、そこはちょっとうれしかった。

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2020年07月04日

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