あらすじ
「悪いのは高齢者だ」「原因は高齢者が増えたからだ」・・・高齢者のせいにすればすべて通ってしまうこの社会の異様さ。老人に冷たい「嫌老社会」の到来。社会のお荷物として扱われ、肩をすぼめて生きることを強いられつつある日本の高齢者。財政のひっ迫から、高齢ドライバーの交通事故まで、様々な社会問題の責任を負わされ、特養の不足は放置され、認知症や寝たきりに対する偏見は蔓延し、医療現場ではその命さえ軽視されつつある高齢者受難時代の到来に警鐘を鳴らす。第1章 高齢者を邪魔者扱いし差別する異様な社会 第2章 日本社会に横行する高齢者による高齢者バッシング 第3章 「嫌老社会」の行く着く先とは~相続税100%論 第4章 気づかずにしていた認知症への誤解 第5章 被差別「高齢者」にならないために
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Posted by ブクログ
和田先生、めっちゃ怒ってるなぁ〜笑
日本の政治は、高齢者に迎合してるわけじゃなくて、金持ちに迎合してるんだよね。それはその通りだと思う。
若い人たちだって、これから歳を取って「高齢者」になっていくのに、自分たちの未来である高齢者を叩いてその立場を悪くしていくことに何の意味があるんだろう。
弱者と弱者が叩き合うんじゃなくて、弱者が連帯して強者に楯突いていかなきゃ、今の辛い現状は変わらないのに、自分が「弱者」の側にいるって認めたくない人ばかりだから、金持ちの味方みたいな振る舞いをしてしまう。
あと日本人は数字見ないっていうのもその通りだと思う。全部「印象」で物事が決まっていく。いくら数字で説明しても、自分の肌感に合わないことはアクロバティックな理論で棄却されてしまう。
でも和田先生はいっぱい本も出してるし、本が出るってことは売れるってことだから、一定の人数刺さる層がいるってことで、それは希望だよねと思った。