あらすじ
連続殺人の謎を解く鍵は終戦記念日に!? 一日の違いが日本の運命を変えた!? 知られざる歴史の闇に十津川警部が挑む!都内のホテルで八月十四日の深夜に殺された女性は、伊勢神宮に吟行の旅に出かけていた有名な俳句の先生だった。手掛かりも動機も見えない殺人事件に捜査は難航を極める。しかし、十年前に「八月十五日の殺人」と呼ばれる事件が起きていたとの情報があり、十津川警部は京都へ。さらに二十年前も「八月十五日の殺人」が……事件の真相には戦争の影が!?
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Posted by ブクログ
西村京太郎『十津川警部 八月十四日夜の殺人』実業之日本社文庫。
西村京太郎の作品は殆ど読んだことが無い。何しろ著作が500冊以上もあるので、何から読んでいいのか解らないのだ。本書はたまたま貰った文庫本。長らく寝かせていたのだが、ついに読んでみることに。
西村京太郎作品を読んでいなくとも、テレビドラマなどで十津川警部の名前だけは知っている。
8月14日の深夜に都内のホテルで有名な俳句の先生が何者かに刺殺される。捜査にあたる十津川警部は、大昔から8月14日に同様の殺人事件が発生していることに気付く……
大風呂敷を広げるだけ、広げて、風呂敷の端を摘まんだだけのような、何ともぶっ飛んだミステリー。貴重な本編の半分以上を費やして終戦記念日を巡る謎が描かれ、殺人事件は暫く放置状態。そして、心の準備も、納得出来ないままに、突如として犯人が捕まる。ひと昔前のナンセンス小説かと思った。
本体価格593円
★★★