あらすじ
■ろくでもなく愛おしい主人公の決断に、きっと誰かが救われる。――住野よる氏
■薄暗い青春の片隅でうごうごしているとき、我々はみんなマスクをつけている。――森見登美彦氏(解説より)
人生、マスクが必需品。
自称「口裂け女」ことくにさきみさとは、札幌在住の22歳フリーター。
他人とはマスクを隔てて最低限の関わりで生きてきたが、諸事情により、避けてきた人々と向き合う決意をした。
自己陶酔先輩の相手をし、ひきこもりの元親友宅を訪問し……やっかい事に巻き込まれ四苦八苦する口裂けだが、周囲の評価は確実に変化していき――?
衝撃の結末とある「勇気」に痺れる、反逆の青春小説!
第6回野性時代フロンティア文学賞受賞作。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
住野よるのコメントがセンス無さすぎて破りたくなった
無い方がマシですね
主人公がすごく魅力的
とても共感できる
ダメなところはしっかりダメなとこして書いていて気持ちがいい
裏返すと長所でもある、なんて書き方してなくていい
振り回されっぷりが気持ちよくて、後の啖呵のカタルシスにも繋がっていて、おもしろかった
Posted by ブクログ
生きていると周りの人の気持ちを考えて、何も言えなくなってしまう時がある。相手の気持ちを想像して、自分の気持ちをさらけ出したら相手はどんな風に思うのか。。
相手を慮ることと自分の気持ちを伝えること。きちんと自分と向き合う姿勢があれば、その時の答えは尊重されるべきだと思う。答えはいろんなきっかけを経て変わっていくものだとも思う。本人が感じた苦しい思いは否定されるべきものではないし、比較されるべきでもない。主人公、必死に自分を守ったんだな。
この本を読むことで、日々辛い気持ちを抱えている人が何かを掴むひとつのきっかけになるといいな。
Posted by ブクログ
独特の語り口調が新鮮です!
しかしながら、真夏ならともかく10年ほど前から店員さんにマスクには違和感を覚え無くなっていたので、そこに対するディスりはどーも違和感です。
なによりも「人と接するときくらいマスクは外すのが礼儀」っというのが今では完全に逆転してしまったのが、価値観の転換を示唆していて新鮮。世間の変化は早いものです。