あらすじ
ジュリーと呼ばれた女は、見送りの友人にシカゴへ行くと言いながら、途中で列車をおりてニューヨークへ舞い戻った。そして、ホテルに着くと自分の持ち物からイニシャルをすべて消していった。ジュリーはこの世から姿を消し、新しい女が生まれたのだ……やがて、彼女はつぎつぎと五人の男の花嫁となった――結婚式も挙げぬうちに喪服に身を包む冷酷な殺人鬼、黒衣の花嫁に。巨匠ウールリッチの黒のシリーズ劈頭を飾る名作。
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Posted by ブクログ
一応ミステリーなのかな?
謎解き要素は一切ないに等しいんだけどね。
実際にこの女がなぜ殺人を繰り返したかは
最後の章になるまで明らかとはなりません。
最後だけ動きがあるので
ついにやりよると思えるはずですし。
実に読者にとっては親切です。
親切すぎますね。
ただ、真相はあまりにもやるせない
形にはなってしまっています。
だけれども、あるものにてさえ出さなければ
きっとこの女性は復讐の鬼には
ならなかったはずですよ…
しかしまさかが隠されていたとはねぇ…