あらすじ
多才で社交的な双子の弟・樹に、根深い劣等感を抱く浅岡幹。
家族や学校から孤立する中で、七つ年上の恋人、喬木一矢には盲目の信頼を寄せている。
しかし喬木にとって幹は、かつて手酷く自分を振った教え子・樹の形代でしかなかった。
身を引こうとした幹を、喬木は必死に引き留める。
その頃、喬木と樹にパリ大学への招聘が持ち上がった。
『必ず迎えに来るから、待っていてほしい』。幹に将来を誓い、渡仏した喬木。
ほどなくして喬木からの連絡が途絶え、出した手紙も住所不明で戻ってきてしまう。
不安を募らせた幹は、親友の助けを借りて、フランスへの一人旅を決意する。
一途すぎた初恋の行方は──?
虚飾と打算だらけの気持ちをくすぶらせるゲス男と切ない想いに身を焦がす健気男子の歪な恋の物語…。
感情タグBEST3
攻め嫌い
誤字脱字が目立つ…
登場人物みんな好きになれない。
みんなガキで頭でっかちで優柔不断。
これのハッピーエンドがあるらしいけど、ハッピーエンドにしてほしいわけでもないんだよなぁ。
最後死にきれない感じも辛い。
いっそみんな道連れにしたらよかったのに…
まさにビターエンド
漫画を読んで気になっていたので読みました。
他の方のレビューを見て覚悟して読みましたが、私はわりと好きでした!
精神的に不安定な受けと浮気がちな攻めがくっつくとこうなるのかと思いました。
攻めは浮気がバレた時に突き放していっそ嫌われようとして掛けた言葉が一番言っちゃいけない言葉だったし、受けは受けでずっと受け身で精神的に成長することがなかったし、そうやって受けも攻めも周りの人たちもが選択を間違え続けた結果がこのエンドなのかなと思いました。
受けに酷いことをして後悔して後悔して泣いてぐちゃぐちゃになりながらも愛し続ける攻めが大好物な私にはこの終わり方はとても刺さりました。
まさにビターエンドです。
Posted by ブクログ
辛い…。漫画版と結末違うとは言っても、多少辿る経緯が違うくらいでそう変わらないエンディングなのかなって思ってたらまさかのバッドエンド…。あんまりだぜ…。クズはクズでも漫画版の喬木はまだかわいいもんだった…。消え失せろとは思ったけど、小説版の喬木には殺意すら覚えたからね…。正直、これを読んだ後では、漫画版が素晴らしいハッピーエンドに思えてくる。喬木はこのまま眠り続ける幹をひたすら待ち続ければいいと思う。そうして一生苦しめばいい。せめて幹が幸せな夢を見続けられますように…。
マジかー。
マンガの方を初めに読んだので、こちらの方も一応読んでみたのですが、ただただツラい展開だけでした。
カズヤはただのどクズでしたね…。
カズヤに天罰が下ればいいのにぃ!!そう思わずにはいられない展開です。
ハピエン好きにはただただダメな終わり方でした…。
漫画版がとても好みだったのでこちらも購入しましたが、読むのが辛かったです。漫画版がハッピーエンドでこちらはバッドエンドだと思います。作者さんはビターエンドと仰ってますが、あまりに主人公である幹が可哀想で……。漫画の方の樹(幹の双子の弟)は好感が持てましたが、こちらの方は好きになれませんでした。攻である一矢も私には魅力が分かりませんでした。漫画版のようなクズ攻が改心してハッピーエンド、が好きな方にはおすすめしません。一応希望が持てるような終わり方ですが、個人的には読んだ後とても鬱な気持ちになりました。お話自体は読み応えがあって面白かったので、ハッピーエンドに飽きた方にはおすすめです。
追記 作者さんのちるちるのインタビュー記事を読むと、書かれてはいませんがエンディングの後ハッピーエンドになるのだと思われます。最後の2ページもかなり救いになりました。が、できたらその先も読んでみたかったです。