【感想・ネタバレ】捕食のレビュー

あらすじ

蘭の花に擬態するハナカマキリみたいに、まぎれ込んでしまったほうがいい、捕食者に気づかれないように。そう言って、いづみはするりとトラウマを抱えた真尋の心に入り込んできた。彼女と一緒なら、自分は変われる。いづみに憧れ、彼女のようになりたいと願ったのに……。あなたは誰? なんのために私に近づいてきたの? 不安に駆られ、いづみの過去をたどっていくと、何人もの女が、彼女の周りで姿を消していた――。真相に迫る真尋は、ついに彼女のおぞましい姿を目にしてしまう。『強欲な羊』『ゴーストフォビア』を凌駕する、戦慄のサスペンス。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

読み進むほど誰が本当の『彼女』なのか惑わされる。よく練られたストーリーではあるのだが…残るこの物足りなさ。もっと底知れない怖さを『彼女』に感じたかったからか。
加地やネロの役割もどこか中途半端。加地の部屋での体験がピークで、そこから先は話の進行とは裏腹に失速してしまった感が拭えない。
ネロと真尋の関係を通して、加害者は都合よく罪を忘れて被害者は何年経っても苦しみ続けるという犯罪の根深さ不条理さが最後に改めて示されたのが印象的。
『彼女』のような人間は最終的にどこへたどり着くのだろう。続きを読んでみたい気もする。

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2017年10月02日

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