【感想・ネタバレ】妖怪ギガ 7のレビュー

佐藤さつき

妖怪たちの日常を覗くと楽しいよ。

確かな画力と確かな話力。
彼らの日常が詰まった、妖怪オムニバス物語。

思い悩む青年が気になる「手向け神」。
とにかく網を切りたい「網切」。
若い女の悲鳴を求める「鵺」。
木の枝にぶらさがって一生を終える「さがり」等々…
多種多様な妖怪物語をオムニバスでお届け。

大人気の連作、お守り妖怪の“クロ”シリーズでは、
次第に激しくなる戦火に、日常が呑み込まれていく―――

[キョンくん · ★★★★★]

妖怪たちにも

妖怪たちにもいろいろある。それこそ人間と同じように。
鬼女の話はよくある「一番怖いのは人間」って話なんだけど、真理だよね。
良いも悪いも人間が生み出す。
鬼女が大好きだという「人間」でありたいものです。

[ブクログ · ★★★★☆]

かわいく微笑ましくちょっと哀しい、妖怪たちと人間の世界の物語、7巻。時代や人の意識の変化の中で、寂れていくしかないように見える妖怪たちの暮らしに、時々ふっと変わらない人情を見せてくれる優しさがいいですね。妖怪たちがほどよく俗っぽいのもまた微笑ましい…。

クロの物語は、緊張感がいや増す終戦直前の時期に…。クロたちは、ご主人は、オサキたちは無事に再会できるのか。次巻の展開が気になる！