あらすじ
「脂肪は燃焼する」「体温が高い人や汗っかきは代謝がいい」「酵素ドリンクは体内で何かいいことをしてくれる」「摂りすぎた脂肪が皮下脂肪や内臓脂肪になる」――こんなこと、信じていませんか? 実は体の代謝(体内で起こる化学反応の総称)の仕組みは、一般にイメージされているものとちょっと違うのです。では、本当の代謝とはどんなものなのか。豊富で絶妙なたとえ話を使った解説によって体内世界に対する認識を刷新します!
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Posted by ブクログ
非常にわかりやすいと思う。
学生の頃、栄養学の授業で代謝をしたが、まったくわからなかったが、これは例などもうまくあらわせていてわかりやすい。図はややこしいが、要は生物が炭素、水素、酸素メインでできていてその電子交換や他の物質との化合などで生きてるということが理解できる。昔のXMENの映画で、捕まった政治家が、なにかの超能力の攻撃を受けて、水になって流れてしまうシーンがあった。作り事と思っていたが、この成分考えたら可能な気もしてくる。
そして代謝システムがよくわかっていれば病気ももっもわかるのでは?日本の医師は生化学、ちゃんとしてないのかも…とおもう。
一般人でも尻手で損のない内容。
Posted by ブクログ
食べものはどのように消化・吸収されて、身体の一部やエネルギーになっていくのか?それを解明するのが生化学の分野で、化学のアプローチが必要。いわゆる文系の人間には取っ付きにくい話だけど、例え話がうまいこと使われていて、興味深く分かりやすく読める。何度も再読したい。
Posted by ブクログ
書いてあることは正直なところ分からなかったところが多い。が、代謝の不思議さ、夏目先生が主張する、タンパク質と脂質が体にとって重要であることを指摘するなど、興味深い内容が続いた。再読、再々読が必要かもしれないし、そうした価値を持つ本だと思う。あとがきの「医者はからだについてなんでも知っているかのように話す」という指摘はそのとおりだ。
Posted by ブクログ
生化学はちゃんと履修したことはないが,最低限の化学の知識(高校生レベルで多分大丈夫)と知的好奇心があれば読みこなせるとは思う。
解糖系から始まりクエン酸回路,β酸化までの細胞内の一通りの化学反応を追った後に消化・吸収の動きを眺めることができる。出てくる酵素の数等,全てを一度に覚えるのはかなり厳しいが反応の雰囲気を掴むことはできる。
一通り読むことでなんとなくの体内の代謝の全体感が掴めた感覚が得られた。
Posted by ブクログ
自分自身の事は知っているようで知らない。性格についてこんな事はよく聞く気がする。では、身体についてはどうだろうか?あまり無いと思う。この本は、自分の身体、人の身体というものがどのようにして栄養を得て、どのように調整しているのかを細かく説明してくれる。溢れる擬人的なイメージが分かりやすく、ひねくれたユーモアを感じさせる。生化学の入門書のようなものだった。
大学で一通り生物学を学んだ自分から見ても、内容は至極真っ当。高校生物レベルの基礎から大学レベルの内容まで詳しく説明されていた。
代謝でGO!と書かれたらやたらと大量の酵素名や物質名が出てきて、食傷気味になるが、朧気ながらも代謝全体のイメージを掴むのには良いと思う。諦めないで読む心があれば、得るものが多いと思う。繰り返し読めば、その分知識も深くなっていくんだろうな。
Posted by ブクログ
代謝について分子の化学反応レベルで解説した本。
ユーモアある文章は面白いけれど、内容は細かく一般常識レベルでは全部を把握するのは難しい。
新書でも厚いほうで、図も多いので大判でカラーのほうがいいのでは?と思うが、刊行のきっかけが『炭水化物は人類を滅ぼす』らしいので、そのあたりの事情か。
とはいえ、本文と図が別ページなのは読みにくい。