あらすじ
マネー、情報、資源を吸い寄せるために、一本の矢のように世界を貫くネットワーク、その呼び名は「ユニオンジャックの矢」。このネットワークを駆使した英国流の世界戦略が分かれば、日本の進むべき道も明らかになる。グローバル経済の潮目を読み続けてきた知の巨匠が、経験知(ミクロ)と世界史(マクロ)双方の視点から、英国と世界、そして日本とのつながりを立体化。経済の表層だけを見ても分からない、真の成長戦略を見通す。
※ユニオンジャックの矢……ロンドンを基点に、ドバイ、ベンガルール、シンガポール、シドニーへと伸びる一筋の直線を、英国のネットワーク力の象徴として表現したもの。
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Posted by ブクログ
(2017/12/9)
寺島実郎さんがイギリスについて語った本。
ラグビーの発祥地だけに私も関心がある。
彼自身の駐在体験に始まり、
世界における歴史、日本とのかかわり、そして今ブレグジットに揺れる英国を
綴っている。
キーワードはタイトルにもある「ユニオンジャックの矢」
ロンドン、ドバイ、ベンガルール(インド)、シンガポール、シドニーが一直線につながる。
歴史的に強い影響力を及ぼし、現在も固いきずなで結ばれている都市だ。
そしてもうひとつ面白いのが「引き際の魔術師」
隆盛を誇った大英帝国が、撤退する際に、
ちゃっかりその地に影響力を残していることを指す。
日本軍の侵攻によるシンガポール陥落は、英国軍史上最大の屈辱だったとか。
大英帝国はこの先どうなるのか。
私にとってはラグビーの4チームがどうなるのか、スコットランドはEUに残りたいという。
メイ首相、最近ニュースにならないが、今の難局をどう乗り切るのか。ウォッチしたい。