【感想・ネタバレ】正直者ばかりバカを見るのレビュー

あらすじ

なぜ「認知症」なる病気が急に増えたのか。なぜ科学的事実を装ったウソがまかり通るのか。なぜ医療用大麻の有効性が無視されるのか――。
社会には、どう考えても理屈にあわない制度や風潮が、「正義の顔」をして厳然と横たわっている。過激リバタリアンを自称する著者が、弱者や正直者ばかりバカをみる世の理不尽に物申す! 老い先短い気楽さで綴る、笑えて深くてためになる、秀逸なエッセイ。

1 不寛容な社会を生きる
認知症の老人が起こしたJR事故の最高裁判決/若い人の自殺について/アホな法律は国民を不幸にする/自業自得論と弱者バッシング

2 科学と行政のペテン
小保方氏を擁護する人々/責任を取るという人がいない国/「種の保存法」という名の「標本破壊促進法」/日本のエネルギーを考える 1/日本のエネルギーを考える 2

3 日々是雑感
最新のがん治療薬は国家財政を破綻させる/病名を付けるのはいいことなのか/戦争はなぜ起こるのか/友が亡くなって思うこと/言葉はコミュニケーションを阻害する

4 生命と病気の不思議
人間は1000兆個の腸内細菌と生きている/狂犬病の秘密/昆虫食はエコロジカル/咽頭炎に罹る/動物の眠り、ヒトの眠り

5 富と自由と亡国と
イギリスのEU離脱と沖縄独立/グローバリズムと国民国家の狭間で/人はなぜ教育を受けるのか 1/人はなぜ教育を受けるのか 2/トランプのアメリカ

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

生物学者による社会評論エッセイ。最近、生物学者や物理学者、医学者、数学者などの理系学者が社会に物申す的な文書を発表することが目立つ。物事に白黒をはっきりつける理系イズムが今の世の中にマッチしているんだろう。ぼやけた意見でみんなの賛同を得るなんてことは、もはや一昔前の流行だ。

で、著者の池田清彦氏による人生これからの若い人向けの提言と社会批判。原発や大麻、ガン治療、沖縄問題など、世間で賛否両論渦巻く物事について、バッサリと自分の結論を語って、気持ちがいい。タイトルの「正直者」とはマスコミや多数派の意見を鵜呑みにする人たちだ。

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2018年07月12日

Posted by ブクログ

風刺のきいた池田節が炸裂した感じだ.どの話も落ちがあって楽しめた.腸内細菌,狂犬病,昆虫食の話は専門分野だと思うが,分かりやすく解説してある.エネルギーの話も理路整然としており楽しめた.

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2018年03月11日

Posted by ブクログ

『ホンマでっか!?TV』でおなじみの池田清彦の一冊。

エッセイなのでとりとめのない感じだが、彼の素顔が知れて良かった。

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2019年11月03日

Posted by ブクログ

私は常々「正直者ばかりバカを見る」と感じているので、この本を読んでみました。私が思っていた内容とは違っていましたが、おもしろく感じました。思っていたことをはっきり言う(言ってくれているのを聞く)のって、スッキリしますね!

「私はもうすぐ死ぬのでどうでもいいのだが、騙されている若い人は気の毒だ。いずれにせよ日本は遠からず潰れると思う。安倍を支持している人たちは自業自得だけれど、それ以外の人たちも巻き込まれるところが腹立たしいね。」というフレーズがよく出てくるのだけども、同感。

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2017年11月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いつもの感じでかかれたエッセイのような読み物思いがけないことが原因でなくなること。運命なのでしょう。

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2017年09月27日

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