【感想・ネタバレ】幽霊屋敷のアイツのレビュー

あらすじ

著者累計60万部突破! 『虹色ほたる』の川口雅幸が贈る、歩み続ける勇気を描いた夏の感動ファンタジー! 夏休み、里帰りした田舎で、肝だめしをしていた小学五年生の燈馬。その最中に、幽霊屋敷にある古井戸の脇で女の子を見かけ、ふとしたはずみで一緒に井戸の中に落ちてしまう。気がつくと、そこは地元の病院だった。そして、燈馬は田舎には行っておらず、ここ何日もずっと入院していた、と聞かされる。その出来事を境に、燈馬は身のまわりの物事が記憶と食い違うという、不思議な感覚に捉われはじめてしまう。一年後、再び田舎にやってきた燈馬の前に、あの女の子がまた現われて……失われた大切なものを取り戻すため、燈馬の勇気が試される夏がはじまる――

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Posted by ブクログ

作者の川口雅之さんのファンで全巻読んでいます。他作とは明らかに違うパターンのタイムトラベルを主人公に経験させたのは作者にとって必然だったのだろう。作者も被災した東日本大震災で失われた多くの尊い命には続きがあると信じることで残された人を無力感から救い出せるわれと信じて本作の筆を取ったに違いない。カタルシスが極まることがなかったのは登場人物の交流に多くを割いた分、他作で強烈に感じられた情緒や叙情感が削がれたからだろうと想像している。

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2020年01月31日

Posted by ブクログ

「UFOがくれた夏」が面白かったのでこちらも読んでみた。
今回もSF、オカルトを組み合わせた設定、どんでん返しが素晴らしい。
そして主人公は見ていて気持ちよく、ヒロインは可愛い。

ただ、宗佑がらみがちょっと消化不良だったのがちょっと残念。
旧友との仲があるのかと思ったら何もないし、ラストにも名前しか出てこない。
まあそんなもんだろうとは思うけど、出来ればロマンが欲しかったところ。

今回の小説は作者の東日本大震災への深い思いがあったようで、
「こうあって欲しい」という願いが描かれているように思える。そうだったら良いなあ。

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2019年08月05日

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