【感想・ネタバレ】昭和の思想家67人のレビュー

あらすじ

「昭和」が終わり二十年が経とうとしている。その六十余年の歴史には、目まぐるしい思想変遷があった。戦前―戦後という大きな断絶、六〇年安保、七〇年大学闘争、オイルショック、ポストモダン、バブル経済……。時代意識の転換はいかに起き、作家や学者たちはどのような発言をしたのか。マルクス主義の人間学を樹立しようとした三木清、大衆の肉体主義を批判した丸山真男、大衆の自立こそが変革の出発点だとした吉本隆明をはじめ、芥川龍之介、柳田国男、福田恆存、三島由紀夫など、彼らの功罪を含めて果敢に批評。ベトナム戦争をめぐって開高健をやり玉にあげた吉本隆明や、丸谷才一の「国家論」に噛み付いた江藤淳などのエピソードも印象深い。また、八〇年代以降、西部邁や小室直樹、浅田彰が登場してきた必然性を考察。司馬遼太郎、長谷川慶太郎といった思想家の範疇におさまらない人物が登場するのも斬新である。豊饒な昭和思想史を総括した記念碑的労作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
「昭和」が終わり二十年が経とうとしている。
その六十余年の歴史には、目まぐるしい思想変遷があった。
戦前‐戦後という大きな断絶、六〇年安保、七〇年大学闘争、オイルショック、ポストモダン、バブル経済…。
時代意識の転換はいかに起き、作家や学者たちは、どのような発言をしたのか。
三木清、芥川龍之介、柳田国男から丸山真男、吉本隆明、浅田彰まで、彼らの功罪を含めて果敢に批評。
さらに、江戸川乱歩、司馬遼太郎、長谷川慶太郎らが登場するのも斬新である。
豊饒な昭和思想史を総括した記念碑的労作。

[ 目次 ]
前篇 戦前篇(断絶と革新-解体期の意識 対立と多様-初発の熱意 同一と差異-思想の敗北的諸形態 停滞と崩壊-思想放棄)
後篇
戦後篇(再生と連続 再生と転換 前進と転換 前進と成長 解体と成熟)

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2011年04月20日

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