【感想・ネタバレ】ビューティフルピープル・パーフェクトワールド 1のレビュー

あらすじ

美容整形なんか当たり前…!?

美容整形の技術が発達し、誰もが美しさと見た目の若さを簡単に
手 に入れることが出来るようになった、近未来の日本。
あえて素の姿 で踏みとどまる者、憧れの存在と同じ姿になる者、
愛する人の望む 姿を選ぶ者、生きた証を残すため、
躊躇なくその見た目を変えてゆく者……。
美醜が全ての基準となる世界の中で、少しだけはみ出して
しまった者たちを描いた、連作短編集。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

美容整形で容姿は幾度でも自由自在に変えられる、そんな地に足着いてない感じのする世界での生々しい人間の行動。画面から受ける印象とは異なり、かなり重たい物語だった。
短編どうしにちょっとした繋がりがあるのも良い。

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2011年01月27日

Posted by ブクログ

ジャケ買いというかタイトル買い。
ロックフェスでサブステージとかの出番が多い類のバンドがアルバムタイトルにしそう(微笑)

読み切りというか、単刊としては今年ベストなぐらいの拾いモノ。
着眼点と描きたいことと描けいたことのリンクが見事。
作者買いできそうな気配なので、次に期待。

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2010年12月19日

Posted by ブクログ

 「整形手術をしてはいけない」この言葉は一般的よく言われることだと思う。ただなぜ整形手術をしてはいけないのか明確に答えることができる人はいるだろうか?親にとっては、どんな顔でも子供はかわいいので(かわいいはず)生まれたままの顔でいてほしいと思うのはうなずける。顔に大きな腫れものができて、それを取り除きたいという程度の整形手術ならまだわかる気がするが、顔を根本的に変えるのはいかがなものかと私は個人的には思っている。でも「してはいけない」と納得させるのには不十分だ。

 少し話はそれるが2chのスレッドで女子大学生が大学院に行くよりもそのお金で整形手術をして美人になった方がより良い投資なのではないかという物があった。あながち間違いではないのかもしれない。現在私は社会人一年目で一年前に就職活動をしていたが、なんだかんだ大手の社員さんは美人の割合が多かった気がしている。ちなみに男はそんなに顔は関係ない印象。

 さて本書は本を紹介する雑誌ダ・ヴィンチでたくさんの新刊から高クオリティーの作品を月に一冊選ぶ「プラチナ本」に選ばれたマンガだ。現在の日本よりも安価で手軽に整形手術をすることができるようになり、中学生前後から整形手術をみんながやり出す。ちょうど今の日本で中学生くらいから眉毛を剃り出すのと同じ感覚だ。

 このマンガの世界ではみんなが美人、美男子になれる。異性を選ぶ基準を聞かれて多くの人は世間体を気にして性格と答える。しかしながら現実は違う。なんだかんだ男は美人が好きだし、女はイケメンが好きだ。私の高校の数学の先生も授業中に話していたし、親しくしている女友達もそう話している。顔というのは最初に目に入ってくる情報でその後に性格やその他が付随してくる。

 この「顔」がどんな顔にも整形できたら私たちはどうなってしまうのだろうか。マンガのなかでは初恋婚が流行った。整形する前に素をさらけ出していた時に好きになった人と結婚すること。これは私たちの世界でも共感できることだと思う。小学生の時や中学生の時にまだ好きっていう気持ちがわからないけれども気になったことは誰しもが経験することだと思う。その対象となった異性は今でも気になることが多い、少なくとも私はそうだ。

 このマンガはただ単にみんなが整形手術をしている世界をコミカルに描いているだけではなく、顔で解決できること、どれだけ美人になっても解決できない心の部分がしっかりと描かれている。メッセージ性が奥深くに潜んでいるマンガだ。

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2012年07月27日

Posted by ブクログ

こんな世の中になったら恐いね。
そんなに若さっていいものかねえ…と思う私にはよくわかんない感覚。まあ美しい方がいいのはそう思うけど、いじりたいとは思わないしね。
それでも世の中がそういう方向に向かっていけば感覚は変わっていくのかも?そんな危うさを疑似体験できるマンガかしらね。

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2011年03月21日

Posted by ブクログ

新聞で紹介されていたので。

一度読んで、買うほどじゃなかったかなー、と思ったけど、
なんとなくもう一回読みたくなって、やっぱり買ってよかった、と
思った。

どの話も、胸にチクリと刺さる話。

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2011年02月22日

Posted by ブクログ

容姿を自由に操作可能な社会が実現したら。
人々は当たり前のものと受け入れつつも、見た目と中身のギャップに違和感を感じ、戸惑う。それは読み手の私達とも不思議とシンクロして作品世界に没入せずにいられない。

マンガとしての長所を最大限に生かした設定に脱帽。
まさにマンガにしか語ることが出来ない物語がここにある。

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2011年01月21日

Posted by ブクログ

いいねぇ。素晴らしい皮肉だ。普通や平均を愛する人々への。
心はそこに在り続ける。
色を変えず、カタチを変えずに。

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2010年12月27日

Posted by ブクログ

こんな世界になったら怖いもんだなぁ、モテない言い訳として外面というものがあるのにそれが平等になってしまったらと思うと怖い。やっぱIKKI作品はすごい!

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2010年12月01日

Posted by ブクログ

美容形成に特化した未来。案外、不老不死に置き換わるのはこういう方向性かも、とか思ったりして。ってか、実際問題、美容面の進歩は結構優れてますよね。ひと昔前と比べて、明らかに見た目年齢はみんな若くなってきてますもん。

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2017年05月05日

Posted by ブクログ

見た目を好き勝手に変えられるようになって、誰もが若く美しくなれば中身で勝負するしかない。
見た目を変えれば何かが変わる、かもしれない。でも見た目を変えても中身がついていけなかったらどうしようもない。

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2015年04月11日

Posted by ブクログ

美容整形技術が高度に発展した未来が、オムニバス形式で、相互に重なり合いながら、リアルに描かれている。テーマの選び方、切り込み方は上手い。ただ単に「美容整形」じゃなくて、現状の「美容整形」を超えて、世界を作り出してるところに好感というか、興味をわかせる。
お話がしっかり作られてる分、絵の拙さというか、味気なさというか、個性の弱さというか、キャラの描き分けが出来てないというか、絵が確立されてない感じがどうしても気になってしまった。
ただ、ストーリーを追って行く上で、納得できないところとかはなく、ストンと一回で落ちていく、ネームの読みやすさ、生み出される軽妙なリズムが素晴らしい。どこまでも読んでいたくなる漫画のリズム。上手いなあ。無駄な台詞がなく、コマ割りもそれほどアクロバティックなこともしてないのに、なんだか上手いと思う。基本押さえてて上手い感じ。ようわからんけど、すごい。
それだけに、やっぱりキャラの目に、生気が足りないのが、何とも勿体なく。
あと天使の羽を生やした装丁がなんとも言えない良い雰囲気。
とにかく、この作家さんは追いかけたいと思いました。★は3つだけど、良い意味で3つですね。

作家さん1972年生まれとな。ベテランの方なんやなあ。寡作やけども、苦労してはるんかなあ。次回作も期待しております。

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2011年11月08日

Posted by ブクログ

近い未来、本当にこんな技術が当たり前になったらと思うと恐ろしい。妙にリアリティーを感じながら読んでいた。

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2014年03月28日

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なんて醜く
なんて美しい世界だろうか。

美に価値観の全てを置いた世界がやけに非現実的なのに現実味を帯びて迫ってくる。

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2011年04月06日

Posted by ブクログ

いろんな意味でグロイ漫画。

自分の顔や体をここまで自由自在にできても
人間の欲って満たされない。どこまでいっても
人ってそんなものかなと思わされる。
本質を描いている感じ。

表紙買いで読んだけど、なかなか面白い本。

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2011年01月13日

Posted by ブクログ

整形モノといえばヘルタースケルターを思い出す。

これはあそこまで怖さはないけどアニメ顔になったり、男女の別がなくなったり、あえてブサイクに整形してお金を稼いだりとなかなかえげつない。

人は見た目じゃわからないなんていうけど、本当の意味でわからなくなったときはこんなに怖い世界なのかと思った。

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2011年01月11日

Posted by ブクログ

「この世界では、もはや美醜の差は問題ではない」という、書評欄の文をミスリード。テッド・チャン『顔の美醜について』を思い浮かべてしまったが、全然違うテイストの作品でした。

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2010年12月14日

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