あらすじ
感情や気力が枯渇する現代の奇病・枯れ人症候群──唯一治療できるのは『水師』のみ──「あれは病人を騙す詐欺師だ」その能力を疑う不動産屋の堤(つつみ)が出会ったのは、美貌の水師・保嵩(ほだか)。一日の大半を寝て過ごし、起きると毒舌を吐く保嵩に苛立つ堤。だがある日、仕事の現場を見て愕然!! 倒れるまで自分の生命力(エネルギー)を患者に与えるのだ。身を犠牲にしてまで治療する保嵩から次第に目が離せなくなり!? ※口絵・イラスト収録あり
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Posted by ブクログ
初キャラ文庫だったとは気づきませんでした。少しいつもとは、カラーが違ってるなとは思ったけど。
センセお得意の、特殊設定ファンタジーものだったところは安定の通常運転。人間が枯れるという病が蔓延している社会で、それを治す能力を持つ水師の話です。
ドロドロっとしたわりとヘビーな作風のセンセが、今回はケンカップルをメインにして、ところどころで二人のやりとりに思わず笑わせられたりという胸キュン攻撃を仕掛けてきて、不意を突かれました~!
堤がどんどん保嵩に魅かれていくのにキュンキュンさせられました。強面なのに、惚れると一途で照れるところもかわいかったりします。
保嵩は知らないうちに堤を翻弄しちゃってる、ものすごい無自覚ツンデレ美人。
この二人の言葉の応酬が楽しかったです。
そして、本筋である「枯れ人症候群」という奇病をめぐっての水師の危うい立場も、目を離すことができないドキドキの展開で読み応えがありました。リアリティがありすぎ…!
そして、肝心のエロですが…
これは、え~⁉こうくるの!!!とビックリしまくる事確実なエロで!
一棒一穴主義党の皆さん、たまにはこういうのも萌えますよね⁉私も本音は一棒一穴なのですが、これはちょっとおいしかったです(笑)
兄弟にサンドイッチされる雄々しい攻様ってところに、萌えてしまいました。
よく考えたら、一棒一穴は守られてるし、近親愛も間接的だったから大丈夫だったのかな~?エロエロなのに、なんだか笑えるところもよかったです。
このエロが裏テーマだったのですね?センセは特殊設定と、バリエーション豊かなエロと、実験的ぶっとびエロを繰り出す天才ですね。