あらすじ
叶えよ。
吾が身をもって、
吾が血をもって。
叶えよ。
叶えよ。
叶えよ――。
化生の血を引く、稀代の陰陽師―安倍晴明。
ある日、宮腹の中納言と呼ばれる帝の血を引く貴族から、禁域の沼で瀕死の状態で見つかった息子を助けて欲しいと依頼がくる。
「夢に出てきた不動明王が、安倍晴明に助けを乞えと告げた」という中納言の言葉をいぶかしむ晴明の前に、禁域の沼の主・みずちが現れ!?
辺り一面を埋め尽くす屍――そこに数多の命が在ったことすら、消えていく。
命尽きるその時、「それら」はいったい何を望んだのか。
その願いとは。その願いを聞き届ける者は、誰なのか――。
新説・安倍晴明伝第5弾!
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Posted by ブクログ
歴史ファンタジー単行本。
宮仕えでどこか疲れたサラリーマン風情漂う安倍晴明。
完成された陰陽師ではなく、成長過程の人として描かれ、親しみを持って読みすすめられます。
平安時代の貴族や陰陽の世界をたのしめる作品です。(コワくて眠れないということはないと思う)
仄かな恋の行方も気になるところ。