あらすじ
大規模サイバー攻撃により、チェルノブイリ原発一時停止。
原発、病院、銀行、交通機関――日本も狙われている!
世界中の貧困層や若者を中心に、ハッカーは「ノーリスク・ハイリターン」の夢の職業だ。同時に、サイバー犯罪による“収益”を資金源とする犯罪組織やテロリストは、優秀なハッカーを常に求めている。両者が出会い、組織化され、犯罪の手口は年々巧みに。「気付かないうちに預金額が減っている」といった事件も今や珍しくないし、数十億円を一気に集めることも容易い。一方で、日本人は隙だらけ。このままでは生活を守れない! 日々ハッカーと戦うサイバーセキュリティ専門家が、ハッカーの視点や心理、使っているテクニックを、ギリギリまで明かす。
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Posted by ブクログ
第5の戦場であるサイバー空間における犯罪について入門的なレベルで記載されている書籍。特に日本はインターネット普及率が高く、サイバー犯罪は身近なものとなっているが、セキュリティ意識の低さからその対策は進んでいない。著者によると、宿泊、サービス、不動産、医療機関は特に対策が進んでいないようだ。サイバー攻撃は弱い部分に付け込まれることにより成立する。弱い部分とは技術的な側面ではなく、人であることが多い。書籍ではサイバーを地政学と捉えつつあるという記載箇所があったのだが、あまり踏み込まれた内容となっていなかったため、調査してみようと感じた。