あらすじ
仕事で大きな失敗をし、故郷の岐阜に戻ってきた元印刷会社勤務の青年・光。就職活動をしながら、兄の営む喫茶店で時間を潰す毎日だ。ある日、光は妻の誕生日に自費出版の詩集をもう一度贈りたいという男性客と出会う。思い出の詩集を復活させるため、光は倒産した印刷所を訪れ、一文字一文字を手作業で拾う、昔ながらの活版印刷を始めるが――。和菓子屋を救う伝統技法を使った手紙、世界に一冊だけの写真集。光の作る印刷物が、人の心を繋ぐ三つの物語。
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Posted by ブクログ
20180717
ジャケ買いしてしまった。
印刷、広告業界に身を置くものとしては、とても分かりやすい内容だった。
印刷にまつわるエピソード3話。
どれも心温まる話だが、全てがハッピーエンドという訳でもなかった、
主人公のような気持ちで仕事に取り組んだら、今よりももっとやりがいを感じられるだろうな。
印刷をテーマにこんな小説が出来るんだと、素直に感心した。
Posted by ブクログ
現実感のないような不思議でキレイな表紙が気になった。
第二話 和菓子屋本舗『くすのき』の事情
過去の失敗を本当に悔いているのならば、店舗情報の確認を店の人任せにはしなかったと思う。
なぜ光自身も確認しないのかと驚いた。
ここで、光の後悔の気持ちに疑問が沸いてしまって残念だった。
二郎さんに鍛え直してもらうといい。
Posted by ブクログ
仕事で大きなミスをして、仕事を辞めた主人公。
連続短編で、全て印刷に関する内容。
印刷する事に対して、関わる事に楽しみと喜びを覚え
やはりこの道を…となっていく主人公。
お世話になっている印刷所の人も
きちんと見守ってくれているのが
ほっとするものがあります。
主人公からしたら、話しかけにくい、のはありますがw