あらすじ
「会議で説得力のあるプレゼンをしたい」「他部門との調整をスムーズにしたい」「後輩をうまく叱るには」など、こうした30代ビジネスパーソンが直面する悩みを解決するために必要な力が「基礎力」だ。我々は今、グローバル化、職業寿命の長期化による転職の可能性の増加、ビジネス環境の激しい変化などへの対応を求められている。そうした中で、ビジネスパーソンにまず必要となる力は、専門知識や資格を身につけることではない。どのような仕事をするにも役立つ、この「基礎力」である。本書は、人材育成の第一人者である著者が「基礎力」の磨き方を解説する。会社から必要とされる人材になるためのヒント満載。
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Posted by ブクログ
キャリア、コンピテンシー、ストレス対応など、多岐に富んだ内容で、新しい関心が広がった。
次はEQとかコーピングの本を読んでみよう。
ひとつの本を読んで、次に読みたいカテゴリが見つかる、こういうのも読書の楽しみだ。
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昨今、「社会人基礎力」という言葉が一般的に使われるようになっているが、「基礎力」という名称を最初に打ち出されたのが、この書籍の著者である大久保幸夫氏である。とても示唆に富んだ書籍であり、世代に関係なく極めて参考になる。
Posted by ブクログ
父親になり、後輩ができ、指導する立場になると、
自分だけではなく、周りを見て進めていかなければならなくなる。
そうなると、自分だけではなく、
全方位に目を配るのが大事…と認識しているけれど、
どうしたらいいのか迷った時に出会った本です。
====【本からの引用】===============
必要な時に自分の意見、提案を通すため、普段はできる限りにこやかに礼儀正しく接する。
全ての役職に同じ態度で接する。
仕事ができる=どんな状況であっても成果をきちんと出せる。
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簡単そうに見えるけれど、難しい数々。
これはヒューマンマネジメント、
全ての人を対象としたマネジメントではないでしょうか。
こうするにはそうとう強い心を持つことが必要。
ちょっとした開き直り
喜怒哀楽の感情をコントロールして
みんながハッピーになれる方法を探すにはぜひ!の本です。
Posted by ブクログ
【内容】「他部門との調整をスムーズにしたい」「後輩をうまく叱るには」など、30代ビジネスパーソンが直面する悩みを解決するために必要な力が「基礎力」。ビジネス環境が激しく変化する今、専門知識や資格を身につけるよりも、どのような仕事をするにも役立つ、この「基礎力」こそが大事である。本書は、人材育成の第一人者である著者が「基礎力」の磨き方を解説。会社から必要とされる人材になるためのヒント満載。 (「BOOK」データベースより)
【感想】職業能力は、「基礎力」「専門力」に分かれる。そのうち「基礎力」は、「どのような仕事をするにしても必要な能力。職業能力の基盤となるもの」。
この「基礎力」について、丁寧に解説した一冊であり、30歳から成長するために、20代のうちに身につけるべき能力が、しっかりと整理されている。
さすが、人材育成に長く携わっている方の本で、参考になる。内容は、よくある自己啓発書というよりも、自己成長・人材育成に関する参考書のように感じた。
「基礎力」の内容は、多様であり多岐にわたるが、確かにどれも重要である。すぐさますべての力を身につけることができるとは思えないが、しっかり自己研鑽に励めば、身につけることができる力でもある。
誰もが、日々の仕事や活動の中で、少しずつ身につけているものと想われる。それを、しっかり認識して、意識的に成長できるようにすることが重要かと。
以下、「基礎力」の要約である。
基礎力の中には、「コンピテンシー」とよばれる(1)「対人能力」(2)「対自己能力」(3)「対課題能力」と、それに加え(4)「処理力」(5)「思考力」がある。
(1)人間関係を築く「対人能力」…①親和力(他者と豊かな関係を築く)、②協働力(目標に向けて協力的に仕事を進める)、③統率力(場を読み組織を動かす)
(2)感情を制御する「対自己能力」…①感情制御力(気持ちの揺れをセルフコントロールする)、②自信創出力(前向きな考え方ややる気を維持する)、③行動持続力(主体的に動き、良い行動を習慣づける)
(3)問題を解決する「対課題能力」…①課題発見力(課題の所在を明らかにし、必要な情報分析を行う)、②計画立案力(課題解決のために適切な計画を立てる)、③実践力(立案された計画に基づき、それを実際に行動に移す)
【引用メモ】
(P43)「キャリアデザインのためには三つの問いかけをを自分自身に対してすることが有効」→「何が得意か?」「何がやりたいか?」「何をやっている時に意味を感じ、社会に役立っていると実感できるか?」(組織心理学者シャインによる)
(P54)「思いがけない出会いの可能性の数を増やすような積極的な人生を追求することで、チャンスを自らつくることができる」(社会学者バンデューラによる)
(P77)「統率力の本質とは、自己と他者を接続する力だと言える」
(P96)「自己効力感を持たせることは教育の大きな目標であり、自己効力感のあるチームをつくることは企業組織の大きな目標でもある。」
(P119)「良い計画を立てることができれば、半分は課題解決ができたようなものである。」
(P169)「毎日の習慣として、200ワード程度の文章で1つの物事をまとめるようにすれば、論理的思考に磨きをかけることになる」