【感想・ネタバレ】ヒドラ 怪物?植物?動物!のレビュー

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Posted by ブクログ 2013年05月29日

 本格的に読み始める前にページをパラパラとめくっていたら、ヒドラが再生する様子を写した画像のキャプションに「ほら、小さな花が咲いたよ」と書いてあって、心にグッ!と来た。
 そして、千差万別なヒドラたちの多種多様な暮らしぶりについての記述を少しずつ読み進めていくと…愛おしくとも抱きしめることができない...続きを読む(サイズ的に)。ただ遠くから見守ることしかできない(顕微鏡で)。読めば読むほど、その不思議な生態に惹きつけられる。そして、ここでも登場するエルンスト・ヘッケル!(それは本筋じゃない)
 …なにはともあれ、おすすめの一冊です。

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Posted by ブクログ 2015年12月29日

切っても切っても再生力の半端無いヒドラ。
関連して、「クラゲという生き物はいない」という事も知らなかった。ヒドラの1形態を指す場合が多いんですね。
また、ヒドラの遺伝子の中に、高等動物に特有と思っていた遺伝子群が見つかったり、アルツハイマーの遺伝子が見つかったり...。
植物にも同様の遺伝子が存在す...続きを読むると、別の本で読んだことがあるが、結構、種を超えて、と言うか微生物だった頃からの性質を共通に引き継いでいるのだろうなあ、と感じて面白かった。

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Posted by ブクログ 2014年10月11日

ヒドラとクラゲがほぼ同じ生き物であることに、少なからぬ驚きと考えてみたらと納得。
数々のエピソードも組み込まれて、とても良い本でした。

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Posted by ブクログ 2011年07月20日

ヒドラという生物をご存じだろうか。9つの頭をもち、切っても切っても首が生えてくる、ギリシャ神話の水蛇怪獣のことではない。れっきとした海の生物だ。サンゴやイソギンチャクと同じグループに属し、海の宝石とも呼ばれる水生の生物なのである。本書は、そんな不思議な生き物「ヒドラ」の解説本である。

◆本書の目次...続きを読む
1 ヒドラって何?
2 ヒドラの摩訶不思議な一生
3 海に浮かぶ宝石 - アクチヌラ幼生
4 ヒドラのおそるべき能力
5 出会いと共生のストーリー
6 ヒドラとヒトら

ヒドラ類のうちかなりの種類は、小さなイソギンチャクや草花のように物にくっついて生活する時期(ポリプ体)と、浮遊して生活する時期(クラゲ体)を持っている。ポリプの大きさは、小さな種は約1mm、大きな種では1.5mと種によって1000倍以上の差があるという。この他にも、体の形、色、増え方、群れの形、住み場所と途方もなくバリエーションに富んでおり、この多様さがヒドラの持つ魅力の一つである。

そしてこのヒドラのもつ能力に、恐るべきものがある。ヒドラはれっきとした動物なのだが、体を切られても、小さく切り刻まれても、死なない。それどころか、元通りの体を再生することができるのだ。「切断」→「傷口の修復」→「細胞の再構成」というステップが、小さな台風がだんだん巨大化していくような活発さで行われ、ほぼ二日程度で完全に再生するとのこと。ギリシャ神話も真っ青である。

さらにこんな実験結果もある。あるヒドラの柱体部の神経系を、頭部に移動すると胴部に特有の性状を示し、足部に移動すると足部特有の性状を示したという。つまり、ヒドラの神経系は、細胞ともに移動しながら、移動先の体の位置に応じて、自在のその性状を変えることができるのだ。このしなやかなシステムに、人類が学ぶところも多いのではないだろうか。

全編を通して、著者のヒドラに対する愛情は半端ない。まさに身も心も捧げている様子が、ひしと伝わってくる。その最大の理由は「美しいから」。そんな大好きなヒドラを、切ったり刻んだりできるというのも、非常に不思議な関係だ。その再生能力に対する強い信頼があってこそなのだろう。

ヒドラの多くは、磯の岩の下面などで簡単に見ることができるようだ。今年は、花火やお祭りが中止の地域も多い。そんな夏には、ぜひ海の宝石「ヒドラ」を見に行ってはいかがだろうか。

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Posted by ブクログ 2017年05月21日

ユーモアがあって読みやすい。ヒドラ自体の魅力も高い。研究者はその美しさに魅せられるらしいが、僕はヒドラに搭載されているミサイルのカッコよさに魅せられた。

もうちょっと写真が多ければなあ。

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Posted by ブクログ 2011年10月25日

まったく知らなかった生き物。
説明が細かくて、なかなか頭に入ってこなかった。多種多様なのは分かったけど、もう少し種類をしぼって書いてくれればイメージがしやすかった。
イラストは分かりやすかった。でも作者がヒドラは美しいって繰り返すくらいだから、ため息のもれるような写真が見たかったな。表紙ももうちょっ...続きを読むとすてきにできなかったかしら。
一冊読んでヒドラっていうものがなんとな~く認識できるくらいの本

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