あらすじ
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人気ブログ「Geekなぺーじ」の管理人である著者らによる、非常に身近でありながらその全容をとらえることが難しいインターネットという存在を、わかりやすい切り口で解説したものです。
インターネットってそもそも何? という疑問に、従来の教科書や読み物とは別のアプローチ方法で、身近な話題と公開された情報や論文などをもとにわかりやすく解説した書籍です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
インターネットを形作っている技術や仕組みについて、インターネットにまつわる事件/事故などと共に解説。
著者も「読み物」といっているように、技術でガチガチな本ではないです。が、技術者にとっても非常にためになる本だと思います。
付録には BGP や AS 番号の調査などに関する情報が満載。その辺に関する書籍はあまりないので、そういう意味でも重宝しそうです。
Posted by ブクログ
公開情報のみを元にインターネットの『実態』をレポートした書。特にインターネット全体を俯瞰する視点、実運用に関する記載などは他の書籍には見られない内容であり、とても興味深かった。
インターネットはあくまで仮想的なものだが、本書は徹底的にリアルなインターネットを描いているため、読み終えた後は、インターネットを非常に現実味のあるものに感じられると思う。
内容は初心者にはちょっと難しいが、文章がとても平易で丁寧なため、中級者(基本情報処理技術者くらい?)であれば理解できると思う。
Posted by ブクログ
ネットワークを勉強していても答えることができない、
インターネットって何?
TCP/IPやルーティングに特化した技術本には載っていないことが
盛りだくさん。
Posted by ブクログ
ほとんどの章は(査読の際に)つまみ食い的に読んでたけど、今回通しで読んだ。正直内容が本業そのものだから、読み物としてどれくらい読みやすいのか分からないけど、内容の正確さに関しては群を抜いてると思う。インターネットを仕事にしてる人にはもちろん、そうでない人(中でもテクノロジーに興味のある人)にもぜひ読んでもらいたい一冊。ちなみに参考文献へのリンクが半端ないので、電子書籍版を買った方が、有機的に読み進めるのに便利かも。(full disclosure: 筆者とは知り合いです)
Posted by ブクログ
インターネット(あえて一般用語で書けば、そのネットワーク側面)に関して、特にその維持性について過去の「事件」を引いて多面的に紹介しており、おもしろい。
インターネットと社会との関わりについて通り一遍でない視点を得るにも役立つだろう。
これは、教科書的技術書ではない。したがって、体系的説明とはなっていない。したがって、予備知識としてのインターネットを支える技術体系知識や、業界動向を知っていると、さらに深く楽しめる。その意見で、手元に置いておき、時々読み返すことで自身の成長も楽しめるかもしれない。
この本で重要な点は、基本的に公開情報のみから過去の「事件」の経過を洗い出していることで、さらにその代表的手法についても丁寧に付録で指南している。業界内部事情や人脈に頼らずとも、一般的技術理解と情熱、そして手間を掛ければ相当のことが明らかにできる、(また、それが可能なインターネット周辺を著者は評価している)ということを教えてくれる著作でもあり、一読をお勧めする。
Posted by ブクログ
インターネットって、思想の部分が先行して伝えられたりするんだけど、実際のところ、それは物理的な接続を通じた通信であって、その際のつなげ方がなんとすべてinternetとかw3cで決まっているRFCとかによってだいたいつながっているということが再確認されて、しかもそれがいかに途方もないか?とかいうことが体感できる大変良い本です。海底ケーブルは浅いところでは漁業で引っ張られて切れたり、地震で切れたりする。とかね。あとアカマイとつなぐときの各ネットワークのそろばん勘定とか。
Posted by ブクログ
アプリケーション層の技術者、それも仕事でITを知ったレベルの人間には、ふだん縁遠い話題で、いろいろ参考になった。説明は丁寧であるし、言葉づかいも平易であると思う。
Posted by ブクログ
インターネットをエンジニアリング的な視点から俯瞰して書かれた好著。海底ケーブルや国境をめぐる話題など扱う範囲は広くて、面白い。インターネットの今をめぐる認識を新たにした。
Posted by ブクログ
プロトコル等の技術的な話だけでなく、中国におけるブロッキングの仕組み、海底ケーブルの故障の原因、AS間の関係の話など興味深く読めた。
特にブロッキングの話は、よくニュースで中国ではインターネットへの接続を制限しているという話が出てくるが、それが具体的にどのような内容のことを行っているか理解できて面白かった。
Posted by ブクログ
インターネットのカタチは、素敵なことが分かりました。
今後も技術の進化に加えて、政治と経済の動向にも左右される。
でも、良いように進化できるよう、何かの力が働くようお祈り(*^-^*)
以上です。
Posted by ブクログ
インターネットのしくみ、概念のアウトラインと現状を、ごりごりの技術論ではなく、最小限の知識と、トラブルや検閲事件やスモールネットワークの紹介などのエピソードで解説している。
Posted by ブクログ
筆者の深く、広い知識。丁寧な調査が感じられる良書。技術書としてでなく、読み物として非常に興味深い。技術的なところは飛ばし読みしても十分たのしむことができる。
Posted by ブクログ
著者は「教科書ではなく、読み物を意識した」として本書を執筆したという。「なるほど」と唸る部分もあった。
一方で、私にとっては難しい部分もあった。
普段ユーザーとして接している分には、インターネットの仕組みについて、裏側部分まで理解する必要はないだろう。
しかしながら、こうして基礎的部分を知ることは、自己満足かもしれないが、単純に面白い。
「こんな仕組みで動いていたのか」
「今後、データ量は益々増大化していく。どうやって回避していくのだろう」
そんなことをアレコレと考えて想像してしまうのだ。
改めてインターネットの未来を考えてみると、今後も進化の歩みが止まるどころか、加速度的に進んでいくことは間違いない。
今見えている技術的なボトルネックは、課題がハッキリとしてるが故に、近い時点では解消されていくのだろう。
しかし、今のペースを考えてみると、明らかに新しい課題もドンドン出てくるのだろうと思う。
結局は「日々課題が生まれ、それを解消し」の連続なのだろうと思う。
喫緊の課題として上げられるのは、「データ量の莫大な増加」だと思う。
メタバース世界が普通になって、世界中の人がアクセスしたら、ネットワークのトラフィックはどんな状態になるのだろう。
データ量が増える一方なのだから、世界中のネットワークを経由するよりも、出来るだけ地産地消した方がよいだろう。そうなると、より分散化が図られる可能性が高い。
地域ごとのデータセンターの役割が相当に高くなるが、今の課題は大容量電力が必要なこと。
これが解消されたら、データセンターがもっと小規模化されて各地域に作られるかもしれない。
そうなると、エネルギー問題の解決が最優先とも考えられるが、省電力でも動くサーバーの開発も同時に研究されている。
当然、ネットワーク間でも超省電力で動くような開発がなされている。
エネルギーの課題と、超省電力サーバーとネットワークの開発がほぼ同時期に適えば一気に様々なことが加速するはず。
そんな時に、どんな社会になっているのか。
世界がひっくり返るくらいの状態になっている気がするのだ。
もちろん自動運転は日常になっているかもしれない。
人類全体の知能を超えたAIを使いたい放題という状況になっているかもしれない。
そもそも脳にチップを埋め込んで、それが常時ネット接続されていたら、世界は大きく変わる。
AIの知能が全人類にリアルタイムに共有され、見えている視界も共有される世界。
つまり、リアル世界にいる必要はほとんどなくて、ほとんどの生活がメタバースのような脳内チップの映し出す世界の中で完結できる。
リアルとバーチャルの境目が無くなる世界だ。(映画「マトリックス」のような世界か)
今現代を生きている我々は、リアル世界の方が馴染みがあるが、生まれた時からリアル&バーチャル世界のネイティブ世代は、根本的に我々世代とは生き方そのものが変わってしまうだろう。
そんな時代が、実はすぐ眼前に迫っている。
果たして人類はその変化についていけるのだろうか。
環境に適応した生物が生き残る、という適者生存の考え方は進化論の本質であるが、果たして自分は環境変化に対応できるのだろうか。
本書の副題は「もろさが織り成す粘り強い世界」であるが、果たして人間もそういう存在になれるのか。
1人1人は脆くて弱弱しい存在だが、人同士が繋がることで、強大な力を生み出す。
こう考えると、インターネットこそ人間が作り出したものだというのも頷ける。
やはりきちんと基礎を学ぶというのは、本当に大切なことだし、新しい発見があるものだ。
最新技術も大切だが、自分に足りていない基礎部分は、今からでも勉強を続けていく必要があると感じるのだ。
(2024/8/15木)
Posted by ブクログ
よくシステム構成図などで、「ここからはインターネットですよ」というのを表すとき、雲の形を描くことがある。本書はその「雲の中」で今、何が起こっているのかを、極力分かりやすく解説している。ただ、技術に明るくない僕にはちょっと難しかった。逆に本職の人たちにとっては分かり切った内容なのだろう。そういう意味では、ターゲットが難しい本かもしれない。
とはいえ、ラストワンマイルを生業とする僕のような人間や、雲を描いて終わりにしていいのかと一度でも考えたことがある人には、読んおく価値があると思う。
Posted by ブクログ
読んで良かった。読みものとして面白く読めた。DNSまわりが面白かった。
脚注、多過ぎ。とても読みづらい。あっち往け、こっち来い。愛が足りない。