【感想・ネタバレ】若葉の宿のレビュー

あらすじ

京都の町家旅館で祖父母に育てられた、若い女性の揺れる心情を描く「小説すばる新人賞」受賞第1作。京都の小さな町家旅館・山吹屋に生まれた夏目若葉は、父を知らず、母も幼い頃に失踪したため、祖父母に育てられた。旧来のスタイルを守り続ける山吹屋は、グローバル化の波が押し寄せるなかで、年老いた祖父母の手で細々と経営が続けられていた。旅館を継ぐ決心がつかないまま20歳を過ぎた若葉は、祖父の伝手により、老舗の大旅館で新米の仲居として修業を始める。一方、中学からの親友・紗良は、芸妓を志す。失敗を繰り返しながらも仕事を覚えていく若葉は、先輩からの厳しい叱責に戸惑い続ける日々を送っていた。そんなある日、山吹屋に買収の話が持ちかけられる。さらに、若葉が勤める大旅館にも激震が……。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

若葉があまりにも幼くてイラっとしてしまい、最初はあまり良い印象ではなかった。
舞台が京都なのと千早茜さんのTwitterで紹介されてたので購入した本作。
なんだか微妙だなぁと思いながら読んでいたのだけど、途中からなぜだが本の中の情景が頭に自然と描かれ、いつのまにか馴染んで読んでしまった。
予想通りの展開だし、やっぱり若葉は苦手だけどなんか良かった。

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2017年06月22日

Posted by ブクログ

文章や話しの進め方が丁寧に書いてあるので、つい読んでしまった。
主人公がヘタレであまり共感できなかったし、共感できる登場人物もいなかった。
周りの人が主人公のことを「こういう人物だ」と決めつけて表現する場面が何箇所もあり、もしかしたら、全て主人公の脳内の出来事なんでは?と想像してしまった。

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2018年08月29日

Posted by ブクログ

京都で町屋旅館を経営している祖父母と暮らしている若葉。大手老舗旅館紺田屋で新人仲居として働いている。実家が旅館とはいえ、慣れない仲居の仕事で、叱られることばかり。また、父親を知らず、母も家を出たまま行方知れずという境遇から、自分に自信が持てないでいる。そんな若葉が、周りの人たちや、仕事と向き合うことで少しずつ成長していく話。
ラスト、けして明るく輝く未来とはいえないが、先に向かって進もうとする若葉の姿が、初めの頃のうじうじしている姿から成長していて、良かった。
この作者の他の作品も読んでみたくなった。

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2018年02月17日

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