あらすじ
近代的思考の限界を乗り越えるため、新たな思考の様式を獲得しようとした「現代思想」。フランスを中心に影響力を及ぼした構造主義から、そこにある近代の残滓を批判的に捉えたポスト構造主義へと発展していった。それらは、従来の「哲学」に限定されることなく、精神分析や言語学など様々な方法論によっては展開された。さらに、その流れは、現代資本主義分析や脱近代的な方向での社会批判の潮流も生み出していく。幅広くかつ難解なものが多い現代思想といわれる著作を一人の書き手が丁寧に解説したこれまでにはないブックガイド。
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Posted by ブクログ
Ⅳ表象文化面からの資本主義批判から、俄然、面白くなって来た。特にブルデューからの現代社会批評の数々は、私の問題意識として切実であったからだろう。
30冊の選書と個々の寸評は、適切かつ正確だと感じた。