あらすじ
どうしてもスイーツから逃れられない刑事がいる。普段はスイーツを貪るだけのダメ人間だけど、糖分を摂れば難事件をも解決するスイーツ狂いのキャリア刑事・加東慶貴。もう一人は、学生時代に進路で悩み深夜のケーキ屋でドカ食いしていて補導され、慶貴に「警察官になりなさい」と諭されて本当に刑事になってしまった和菓子屋の娘・佐東杏子。そんな運命的な「あんこ」と「ケーキ」が再会したのは、ウェディングケーキの中にパティシエの死体が隠されていたスイーツフェスの事件で!?
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Posted by ブクログ
読書録「スイーツ刑事」3
著者 大平しおり
出版 メディアワークス文庫
p70より引用
“ 万引き犯、泥棒、非行少年……巷に溢れ
る彼らが好んで寄りつくのは、中途半端に人
目につかない場所だった。完全な四角はかえっ
て怪しまれ、警備の目もあるもの。誰もが通
るようで、誰も気にしない場所。そここそが、
日陰者たちの集う場所でもあった。”
目次より抜粋引用
“スイーツ巡査
ウェディングケーキ殺人事件
事件の夜
消えたパティシエール
殺人現場でケーキカットを”
甘いもの好きなキャリアと和菓子屋の娘の
二人の刑事を主人公とした、長編ミステリ。
夜遅くまで空いているケーキ店で一人ケー
キを食べる少女、その姿を見た警官が声をか
けるが…。
上記の引用は、交番勤務の経験を思う主人
公の胸の内。
目に見えているようであっても、意識に残ら
ないようなところは、すぐ近くにあるのかも
しれません。自分が危険に近づかないために
も、普段から気を付けて行動したいものです。
話の雰囲気が、短期集中連載漫画といった
感じです。読みやすい一冊。
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Posted by ブクログ
家業を継げと言い続けられた主人公は、とある事により
刑事を目指す事に。
そして出向いた場所にいたのは
目指すきっかけとなった相手。
しかも上司。
しかもやたらに甘いものを食べ続けているという…。
糖尿病とか大丈夫ですか? という食べ方です。
ウェディングケーキの中からこんにちは、な事件ですが
先入観はやはり刑事になったら捨てないと…です。
とはいえ、どこかしらあるものですが。
2時間ドラマのようなフラグに、もしや?! と思ったら
それの上をいく数になってしまってました。
これはこれで…すごい。
いやでも、結局昔の事件での…はどこへ??
話自体はミステリーと言えばミステリー。
本格的、ではないですが、あちらこちらに
ヒントらしきものはちらほら、という感じです。
それよりも、登場するたびに食べ続けている上司に
うっかり腹が立ったりしますが。
美味しそうに、何個も何個も…(怒)