あらすじ
暴力をふるうようになった恋人と別れたい(「泥棒猫貸します」)。人のものを何でも欲しがる女ともだちに取られた恋人、二人を別れさせたい(「九官鳥にご用心」)。さまざまな状況で、つらい目にあっている女たちの目に飛び込んできた「あなたの恋人、友だちのカレシ、強奪して差し上げます」という怪しげな広告。依頼され、男たちを強奪していく“泥棒猫”こと皆実雛子(みなみひなこ)の妙技と活躍を描く六篇。
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Posted by ブクログ
旧版読んでたけどドラマを機に読み返し。当たり前だけどドラマより導入も展開も自然!
一話が短めでご都合主義だけど気楽に読めて好き。赤外線通信とか出会い系サイトとかところどころ古くて懐かしい。楓さんが梨沙に上書きされてるんだなあ。
Posted by ブクログ
携帯サイトで見つけた、恋人を強奪してくれるという「オフィスCAT」に頼る女性たちの物語。恋人を強奪する=泥棒猫派遣業のヒナコの成功率はほぼ100%。しかし単純に「恋人を強奪する」だけではなく、依頼人にとって何が最適なのかを見極め行動する、そんな彼女の姿がとっても魅力的な短編集です。
最初の「泥棒猫貸します」がもう見事。DVの彼と別れたい依頼人をどのように救うのか、もう痛快としか言いようがありません。たしかに一時別れるのに成功したところで、あとあとまで引きずらない保証はないものね。これはもう完璧!
一方で「マイ・フェア・マウス」のような優しい手段があったり、「鳥籠を揺らす手」のようなサスペンスフルな物語があったり、非常に楽しい一冊でした。
Posted by ブクログ
再読です。
別れさせ屋ではなく〝泥棒猫〟
ヒナコさんが可愛いですよね。想像ですけど。
「夢と現実が違うってことぐらい知ってる。夢を持って、一生懸命努力して結局ダメで諦めて、それで大人になった人と、夢を持たないで大人になった人は違うよ。同じ職業について同じ場所にいても違う。」
これめちゃくちゃ共感した!
結果が大事な大人がだからこそ、プロセスを大切にしたいね。
Posted by ブクログ
とにかく読みやすい。
謎を残さずに1話ずつ完結されている。
ヒナコの謎さがまた魅力。
個人的には6話目の鳥かごを揺らす手は少しハラハラさせられた。こればっかりはヒナコもダメだったか…と思いきや圧倒的強さを見せされる。
たくましい女性…恐ろしや…