あらすじ
「家の鍵を閉めたかを何度も何度も確認してしまう」「お釣りを多く受け取っていないか不安になる」「印刷物についたわずかな汚れが気になってしかたない」
多かれ少なかれ誰にでもある症状だが、あまりに度を超してしまう人は強迫性障害かもしれません。強迫性障害という病気は、パニック障害などに代表される不安障害の一種で、うつ病と似ている面もあります。
病気の治療法や病気との付き合い方に関しては、不安障害全般やうつ病と共通する部分も少なくありません。日本人の50人に1人は可能性ありとされている強迫性障害を乗り越えた教師が語る、セキララな体験談!
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読みやすかった!
人に教える職業(教師)もあってか、読みやすかったです。
いろんな考え方や治療法がありますが、オススメしてる方法を丁寧に書いてるなと思いました。参考になりました。
Posted by ブクログ
<感想>
高校教師だった著者が強迫性障害により退職し、紆余曲折を経て復帰するまでの話。病気についての素人が手探りで知識を深め、徐々に回復する過程は学びが多い。専門家では気づかないような患者ならではの気づきがある。
特に「軍隊には強迫性障害の患者が少ない」は目から鱗が落ちる思いだった。迷う余裕があるから悩むのだ。日々の決まり事をこなさなければならない立場の人間には、迷ったり悩んだりする贅沢は許されない。
暇は万病のもとである。
<アンダーライン>
★★★★★
普通に考えるとどうでもいいようなことを未来の可能性とか運命などに変に結びつけて考えることを、<関係念慮>と言います。これは、合理的に考えると全然関係がないのに、関係づけて考えてしまうことを言います。
★洗濯屋・確認屋・迷信屋
★★★★★
強迫性障害は、物事を完璧にコントロールしたいという一種の支配欲が暴走している状態と見ることもできる
★なんとなく大丈夫ではないかと感じたら大丈夫
★常識的・経験的・直感的に考えよう
★★★★★
まず安心してからがんばろうとすることは、やめるべし。不安のままがんばるべきである。