【感想・ネタバレ】風信子の家 神代教授の日常と謎のレビュー

あらすじ

W大学文学部教授である神代宗のもとに、奇妙な手紙と小箱が届いた。「君にこの謎が解けるかな?」という挑発的な手紙と、箱の中には、精巧にできたバンガローの立体模型。その中には、背中から血を流す人形が配置されていた……。いったい誰が、何のために作ったのか? 記憶を辿るも、心当たりのない神代は途方に暮れる。やがて浮かび上がった二十数年前に遡る、神代の切ない過去とは?(「表題作」)ほか、馬の首が浮かび上がる心霊写真、女子学生の兄の不可解な自殺、神秘的な記憶を残した女性の不審死など、神代教授の日常に起こる数々の事件。大人気「建築探偵」シリーズの番外編ミステリーが電子書籍で初登場!
【電子書籍特典】
●著者直筆サイン
●本書の舞台となった館写真(著者による解説つき)

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Posted by ブクログ

建築探偵シリーズのスピンオフとのことだが、シリーズのレギュラーキャラが次々現れるのはともかく、京介や蒼が探偵役を務める短編もあって、オリジナルシリーズと特に差別化はできていない感じ。後半の「干からびた血、凍った涙」と「思いは雪のように降りつもる」の二編は、事件と神代教授らの絡ませ方があまりにも強引で、本来はノンシリーズ向けのアイデアストックを流用したんじゃないかとも思える。とはいえ、この無理矢理感が作者さんの持ち味と言われたら納得はしますね。

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2022年08月22日

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