あらすじ
「前巻が売れないと、脱がされちゃうんですか?」
エッチな雑誌「キャタピラ」に配属された
新人編集者・白鳥ちゃんの業務は難題だらけ!
持ち込み対応したり、 モデルをしたり、
ネタ出ししたり、BARで働かされたり…
あげくの果てにはラブホテルに連れこまれて──!?
えっちな編集日誌 完結巻。
★単行本カバー下イラスト収録★
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
コミックスを読んで、リアルタイムで喰らったダメージがまた蘇る
結構、キチィけど、それはこの『白鳥ちゃんっ閲覧禁止っ!!』が本当に面白かった証拠だろう
今更、これを言っても仕方ない気がするのだけど、月刊まんがライフMOMO以外の雑誌で連載していたら、もうちょい、巻数が伸びていたんだろうか
成年誌の編集部が舞台の作品ってことで、物珍しさがあり、内容のクオリティも戦ったけど、MOMOの作風には、もしかすると、今イチ、合ってなかったのかも
それこそ、クール教信者先生の『ぱらのいあけ~じ』のように、成年雑誌の巻末でエロ控えめなクローザーを担当していたら、違っていたかなァ
今からでも遅くないかもしれないし、成年雑誌を出してる出版社、ひらふみ先生に「新創刊で続き描きませんか?」ってスカウトに行ってくれないかな
いや、でも、その新創刊が3号本になったら、ひらふみ先生が責任を感じちまうか
それなら、この『白鳥ちゃん閲覧禁止っ!!』とは違ったジャンルの作品で、MOMOに凱旋してもらうのが、一番かも知れない
あくまで、私個人の印象だけど、ひらふみ先生はラブコメを基盤にした日常モノの方が良さは出る気がする
この『白鳥ちゃん閲覧禁止っ!!』は、その恋愛要素がちょい足りなかった
つまらなかった訳じゃない。成年雑誌のあるあるネタに驚いたり、感心したりしたので、勉強になった
ただ、『でり研』や『つくねちゃん+30』を読んでいた私としては、面白さを感じる一方で、違和感はあるな、と思っていた
この挑戦と結果が、ひらふみ先生の糧になり、活かされた次の作品を読むのが実に楽しみだ
どんなジャンルが読みたいのか、と聞かれたら、少し迷うが、水野まどか先生の『大魔王のOFF』や、熊之股鍵次先生の『魔王城でおやすみ』のような、ファンタジー系のドタバタコメディだ。もしくは、反転シャロウ先生の『先生のやさしい殺し方』のような、アブノーマルなサスペンス系
いずれにしても、先生が描きたい、と思った物を描いてくれれば、こっちが勝手に楽しむので、遠慮せず本気を出してほしい
どの回も良かったが、やはり、最終回は特に良かった。まさか、2年後が描かれるとは思ってもいなかった。2年ってのは短くもあり、長くもある。変わらない事もあれば、変わる事もあり、変えるしかなかった事もある。そんな2年で、白鳥ちゃんはきちんと成長し、これからも、まだ成年誌の編集者として立派になっていくのだろう・・・ただ、これよりもっと、編集者云々っつーより、人間離れしちゃう事には不安は芽生えるけど
しんみり来たって意味合いだと、Banned22だった。触れたいけれど、触れちゃならない。愛するゆえの忍耐ってのは切ない。否定される事が怖くて、好きな人との距離を縮められない人は、決して、臆病者じゃない。自分の恋心を大事にすることが出来る、思いやりが深い人だ
笑いが止まらなくなったのは、Banned16だ。正確に言えば、ラストの頁だ。これが描けるってことは、ひらふみ先生の画力が決して低くない証拠だ。次回作でも、こういう他作品の絵柄をブッ込んでくるネタはやってほしい
この台詞を引用に選んだのは、エッジが効きまくっているなあ、と感じたので。台詞そのものも大事だけど、誰が言うか、ってのも重要だ。自分の心に嘘は吐いていないけど、隠してはいるみみちゃん先生が口にするからこそ、鋭い。自分の心だけじゃなく、相手の心まで裏切っている恋は・・・辛ぇよなぁ