あらすじ
ベストセラー『戦略的思考とは何か』の上級編。
ゲーム理論の最近の成果を加え、戦略IQを高めるために応用面の事例を拡大充実。
ノーベル経済学賞受賞者T・シェリング絶賛!
本書は20年前に刊行されたベストセラー『戦略的思考とは何か』の上級篇です。ゲーム理論の最近の成果を加え、また戦略IQを高めるために実用面を強化してあり、実践に役立つように工夫されています。
M&A戦略等のビジネスはもとより、政治、軍事、趣味やスポーツ、文学や映画、人間関係などの事例の拡大充実を図り、「戦略トレーニングジム」のコーナーを設けるなどして、「成功者」になるために必要な戦略的思考の技を学習できるようになっています。
ノーベル経済学賞受賞者のトーマス・シェリング教授や、アカデミー賞受賞作『ビューティフル・マインド』の原作者シルビア・ナサーなどが本書を絶賛しています。
感情タグBEST3
仕事に応用するゲーム理論を学ぶ
同じ著者に「戦略的思考とは何か―エール大学式『ゲーム理論』の発想法」という本がある。
本書はその加筆版といった位置づけである。
2冊とも購入したが、こちら(どう実践するか)だけで良かったと思っている。
ゲーム理論そのものを学ぶのに適した本ではないが、ビジネスにゲーム理論を応用するための視点を得るには絶好の本だと思う。難解な箇所もあるが、クイズ感覚で取り組めるケーススタディが豊富だし、興味のないチャプターを飛ばして読んでも支障ない。
ここから引用したネタを仕事で使うことがあるのだが、分厚い本なので場所をとり困っていた。電子書籍になって良かったと思う。
Posted by ブクログ
経済学者の目に映る世界の姿。
国際政治・スポーツ・契約行動・戦争・法規制・親子関係など、駆け引きはあらゆる場面に顔を出す。
先を読む、人の心を読むとはどういうことなのか。
歴史上の出来事や有名小説・映画の場面からの引用等を多用して理知的に、茶目っ気を交えて語られる。
ゲーム理論の面白さと有用さを実感できる、密度の濃い一冊。満足です。
Posted by ブクログ
ゲーム理論が日常に応用されている例や、どう応用するかが書かれている。
ゲーム理論の大筋は知っていたものの、それを具体的なところにどう応用しているかが勉強になった。相手のいる不完全情報あるいは不確定なゲームに関しては戦略のミックスを行っていくことが重要。
また、オークションや投票などの設計には、戦略的行動を取らなくてよいように設計することが肝要。
Posted by ブクログ
ゲーム理論は数学的には美しいんだろうけど・・・。使えるのか?確認事項。ゲーム理論の前提は何か?丸めてポイしたのは何か?しっぺ返し作戦以降発展はあるのか?
上手くいかなかったときに一番ありがちなのが、合理的な意思決定行動を取れなかった相手が馬鹿だから(俺は合理的な行動をとったのに)というMBA的痛い負け惜しみ。さて確認をば。
Posted by ブクログ
以前本書の前作を読んでおり、「実践」に期待して読んでみた。
理論先行の解説は、なかなか頭に入ってこない。シンプルにものごとを考えることは重要ではあるが、実際のビジネスの実務局面でそのように考えられることは皆無に等しい。(もっとも、複雑な状況を単純化して考えることはビジネスの基本であるし、個人的に苦手ではないと考えているが。)
ビジネス実務者としては、後講釈でも具体的事例から入って欲しい。そういう意味で、バーチャルストライキの事例は面白かった。(知らないことが恥ずかしいのかもしれないが。)が、それ以外は事例は確かに豊富で、考え方を論理的に解説しているが、「実践」的かというと、怪しい気がする。