あらすじ
・農薬は危ないから、オーガニック食品が安心・トクホや機能性表示食品は国が認めたので効果がある・トランス脂肪酸は食べるプラスチックである・ジュースクレンズで毒素できる・グルテンフリーで健康になれる――全部、「異議あり」。2兆円市場の健康食品はじつは科学的根拠がないものだらけだった。「食のフェイクニュース」に警鐘を鳴らす科学ジャーナリストがわかりやすく説明する、「食の真実」。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
食品にかかわらず、エビデンスに基づいた冷静な判断をするよう促してくれます。非常に読みやすく内容は目から鱗なことばかりです。和食が健康に良いことも、実は論文等な数も少なく学術的根拠は乏しいようです。食品に限って言えば、サプリ等に頼らずバランスの良い食事をとることが大切と凡庸な結論にたどり着きます。
Posted by ブクログ
題名的に偏った内容かと思ったが、意外と本質的でまともなことがかいてあった。
メディアが流す情報は取捨選択してバイアスをかけられていることに我々はもっと意識的になるべきで、情報を信じ込むのではなく自分で調べることは食に関わることに限らず重要。
Posted by ブクログ
1.著者の講演が面白いと感じたので、読むことにしました。
最近、食品に関する間違った話題が増えすぎてしまったことに不安を感じたので読むことにしました。
2.「○○に効く!」といった謳い文句を大々的に掲げ、利益を上げていく企業が数多く存在します。消費者は企業のトリックを見抜けず、根拠がない偽物を掴まされることが多々あります。本書では科学的な立場から、根拠がないものを指摘し、なぜ、トリックに惑わされてしまうのか、どのような事件に発展したのかを述べています。
ただ、本書では、企業の隠ぺいを暴くだけが問題ではなく、消費者にとって、騙されない為にはどうすればいいのかを考えようということが目的です。情報過剰社会を迎え、考える機会がなくなってきた消費者はもう一度、自分たちが本当に考えて食事をしているのかを見直すきっかけとなる本です。
3.神経質な消費者ほど企業の罠に引っ掛かりやすいと思うことがあります。「あれもこれも食べちゃダメ」と制限を増やせば増やすほど、自分を苦しめることになります。また、そうなった場合、栄養バランスが偏り、逆に不健康になるという悪循環になっています。本書でも言う通り、食品にはゼロリスクは存在しません。体に無害なものはなく、何かしらのリスクは常に存在します。よって、この考え方を踏まえて食事をしなければ、ストレスが溜まって、病気になる確率が上がるだけです。
私の立場としては、「色々なものを色々な調理方法で食べてみる」です。私はバランスを重視しているので、明らかに悪いお菓子や清涼飲料水は別として、野菜、肉、果物、魚などは気にせず食べたほうが健康的だと思いました。