【感想・ネタバレ】声優道 死ぬまで「声」で食う極意のレビュー

あらすじ

いまや「憧れる職業」として上位に挙がる「声優」。アニメや洋画吹き替えなど、従来の裏方的な仕事に加え、テレビ・ラジオにイベント、さらに歌、舞台など活躍の幅が広がっている。しかしその結果として志願者が激増した一方、プロとして生計を立てられるような人が激減したと、ベテラン声優である著者は警鐘を鳴らす。さらに声優という職業はほぼ「自称」であるにもかかわらず、淡い期待や夢を抱き、ゆがんだ業界の前であえなく挫折する若者が増えていることに危機感を感じているという。そこで「声優」という仕事の実情や、声で生きていくための「極意」を伝授! 声優になりたかったわけじゃなかった著者は、なぜ業界で30年以上生き残ることができているのか? これからの時代の声優に、求められる資質や役割とはいったい何か? 声優ファンはもちろん、30万人といわれる声優志望者「必読の書」、いよいよ刊行!

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Posted by ブクログ

30年以上第一線で活躍し続ける著者が、声優業界の実情や声優として生き残る極意などを語った本。

声優志望の方や家族に声優志望の人がいる方だけでなく、すべての職業人に読んで欲しい本。長年活躍し続ける方だからこその仕事観はすべての人に役立ちます。

自分が選んだ仕事で食えるようになるには、まず仕事に対して飽くなき情熱を持っていることが必要。その上で、自分や周りを客観的に見ることができることや、自分の将来をイメージできる力がなくてはいけません。

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2019年05月13日

Posted by ブクログ

大塚明夫氏の本にもあったけれど厳しい世界。自分の名前で勝負するということはそういうこと。「金田」が「斉木パパ」になっていたとは。気づかなかった。

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2017年06月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

良くも悪くも、真面目な本だった。
声優とは個人事業主であり、不安定な職業である、ということが幾度となく語られる。
飲食店では店長になれば月給30万以上になるがどうかと言われて逃げるように飲食店を辞めたり、デザイン事務所では(役者・声優業で仕事を抜けることが多いので)デザイナーか声優か選べと言われて悩んだ末やはりデザイン事務所を辞めたり。
役者・声優とは不安定な職業であると分かっていながら、それでもこの仕事を選択してきたところが著者の意志の強いところ。
晴れて事務所に所属しても、1人で10名以上を管理するマネージャーへ、いかに自分を売り込むか?という話もリアルだ。

色んな声優名もチラチラ登場するのだが、関智一さんのことも素晴らしい演技だと誉めていて、対してこの本と同時期に発売された関さんの著書もしばらく前に読んだのだが、嫌いな声優ランキング一位に岩田さんを載せていたので(悪意ではなく意識してるライバル的な意味で)、なんだこの差はと突っ込みをいれたくなった笑p146

デザイナーか声優かで葛藤していた頃、「5年後の自分をイメージしてごらん。それもなるべく具体的に、それこそ1ヶ月分の予定をスケジュール帳にびっしり書けるくらいにね。書き終えて具体的にイメージできたら、よし!と手帳を閉じてごらん。それはきっと叶うから」という千葉さんの励ましアドバイスが印象的だった。そこにたどり着くには、その手前の3年後には、1年後には、今は、一体どう行動すれば良いのか、と背中を押される話であった。p170

だからこそ重要なのは、学校に対して、環境に対して、過剰な期待をしすぎないこと。つまり、学校と自分が対等な立場にあるのを自覚することです。
そして最も大切なことは、むしろ社会かは「食い物」にされかねないことを理解しながら自分自身と対峙し、声優という職業に対して果たして自分が向いているか、この先やっていけるか、天分があるか、という事実を冷静に見極めることなのではないでしょうか。p180

最初に借りた家は築60年のあちこちに隙間がある平屋3万5000円、お金が入るようになって8万5000円の新築アパート、その次は都心の15万のマンション、そして家を建てるp172

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2025年09月06日

Posted by ブクログ

サブタイトルにもある通り、その道で食っていくというのはどういうことなのか。
声優の仕事のほとんどはオーディションで勝ち取る。
生き残るためのテクニックや心構えだけでなく、ずっと戦っていくことの覚悟を問いかける。
そのために必要なコミュニケーション力やセルフプロデュース力などは、どんな職業でも役に立つことだ。
声優を目指す人もそうでない人も参考になると思う。
因みに私の中の岩田さんというと、ここはグリーン・ウッドの光流先輩です。

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2022年06月25日

Posted by ブクログ

映画「AKIRA」の金田正太郎やゲーム「アンジェリーク」のゼフェルなど数々の作品、またラジオパーソナリティなどでお馴染みの岩田光央が「声優」という職業に対する考えを自身の半生と共に記したものです。「声優」という仕事について、中の人らしく、かなりシビアで厳しいこと事が書かれていますが、その裏にひしひしと若手声優や声優を志す人への愛を感じます。本書は「声優」を目指す人へ向けて書かれたものなのですが、彼の「仕事」に対する真摯な姿勢についてはどんな職業であっても学ぶところが多くあると感じました。

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2018年03月21日

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