あらすじ
築五十年のオンボロビル「スカイカーサ武蔵小金井」には、人なつこい幽霊の少女・アリサがいる。一階の若き古本屋店主・達也を始め、逝ってしまった大事な人への後悔を抱える店子たちは、アリサの「つなぎ」でその人たちと涙の邂逅を果たす。みんなに愛されるアリサだったが、その「過去」にはある痛ましい事件が――。ほろりと泣けるミステリ。
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Posted by ブクログ
幽霊が出るため家賃半額のビルで開店する店子達のお話
女の子の幽霊アリサは二人っきりのときにしか出てこない
店子達は亡くした近親者の思いを、アリサを通じて知る
こんな人情風味のミステリ大好きだーーー!
特に、二宮さんの話がぐっとくる
無償の愛って、親から子へのものではなく、子から親へなんですよねー
二宮さん、これで本当の意味で救われるといいな
四谷さんのところにしても、亡くなった人がそんな恨みを抱いているとは思えなくて
やはり、生きている人の方の気持ちのほうが面倒くさいというのがよくわかる
それにしても名前
一ノ瀬
二宮
三上
四谷
五藤
それぞれ階数に関係のある名前になってるけど
一ノ瀬と四谷はめぞん一刻とまったく同じじゃないですか(笑)
となると、大家の鴨下も何か隠された意味があったりするんだろうか?