あらすじ
あなたは、どのように本を読んでいますか?
司法試験などの国家試験を目指す人向けの受験指導校「伊藤塾」を主宰する著者は、
日々、勉強や仕事で、たくさんの本を読まざるを得ない生活をしています。
読んで、読んで、圧倒的に読みまくる。
ただたんに目を通すのではなく、ポイントをつかみ、授業や論文で「使える」ように読む。本を「考える素材」として活用する。
そのために、「本をどんどん汚す」ということをしています。そもそも、テキストがきれいなままの人が、司法試験に合格できるでしょうか?
勉強すればするほど、自然と本は汚れ、赤線やマーカーが引かれ、使い込まれたものになります。
本は汚せば汚した分だけ、自分のものになっていくのです。
では、どんな本を積極的に選び、使い、学ぶのか。本をどのように汚し、自分のものにしているのか。
自分を進化させ、夢の実現を後押しし、幸せになるための読書術を、本書でお伝えします。
*目次より
・ 合格する人の共通点は「よく本を読んでいること」
・ この世に「おもしろくない本」は存在しない
・ ひとつのテーマで「20~30冊」まとめて買う
・「本をコピーして持ち歩く」方法をすすめる理由
・「読むのに時間がかかる本」に挑戦する
・ 自分の部屋で「立ち読み」をしてみよう
・「本で助けられた経験」の有無が人生を分ける など
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Posted by ブクログ
【本と共に生きる伊藤塾塾長による読書のすすめ】
見つけた本をただ読み続けている日々の中で、本の読み方ってあるのかな、と思ってこちらを読んでみた。といっても、たまたまあったので読んだのだけれど。
結論、手あたり読み続けてみよう、と思った。
というのも、もちろん読書を素材探し、というツールとして活用する、という点にも触れていたけれど、結局は本を読むことは自分の好奇心に従って新しい視点やストーリーを探している作業であって、その過程で楽しんでいる部分がある。その精神的な活動自体、私は価値であると思ったりした。
夢をかなえる、という点については、読書によって、様々な成功体験を読み、具体的に何をするのか、をより詰めていくゴールからの逆算思考について触れていた。
著者の伊藤塾長は本当に本好き、というか、本に助けられた経験を紹介されていたけれど、読書から受けた便益みたいなものをとても明確に感じていらっしゃり、本
に対する熱量が半端なかった。
とにかく、有限である物理的な身体に対して、無限に広がる魂・想像力・思考力をさらに深めることは豊かな人生を送ることにつながるのだとあらためて思った。
著者は、どの本も読む価値があると言っている。読書の価値を全力で伝えている著者が、読んだ本の解釈や得た効用を話しているように、本を読む自分の中で生まれる変化をきちんと感じ取ること、言語化することが大事なのだろうと思った。本が秘める潜在価値を具現化するのは読者にかかっているということかもしれない。