あらすじ
期待の女流作家による青春群像劇。
五人の男女の過去と現在が絡み合う青春群像劇。
叶わない恋、追い続けた夢、崩れ去る覚悟・・・・・・。
「お願い、いつか、わたしの絵を描いて」
姉の自殺の真相を訊くために、美術教師で義兄のアトリエに通う栞。
学費を捻出するために、JK産業に手を出してしまった愛。
小学生の頃にいじめていた幼馴染みと思わぬ所で再会した恵。
愛する人の近くにいられる場所をひたすら探し求める誓。
大切なものをすべてなくし、生きる意味を見いだせなくなった了。
小説推理新人賞作家が瑞々しい文章で紡ぐ、儚くて切なくて残酷だけど胸に響く、五人の男女の「青春の余韻」――。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
読み初めにいきなり美術の先生の奥さんが亡くなって主人公と彼氏の殺伐とした性描写だったのでもしかしたら読んだのは失敗かと思ったら嵌まってしまった。
Posted by ブクログ
愛する人への気持ち。
姉の自殺、高校の美術教師の義兄と関係を持った女子高生の栞。
進学費を稼ぐためにJK産業に手を出した女子高生の愛。
進学する夢を諦めかけている浪人生の恵。
好きな男に振り向いてもらえずに、彼の周囲にまとわりつく誓。
誰よりも愛していたナギサの過去と、心の脆さに翻弄されて
生まれた命も、ナギサも失ってしまう美術教師の心境。
性的にオープンに書かれていて、なんとも暗い話。
好きな人は好きな系統の話。
ナギサの赤ちゃんが頭ぶつけて死んでしまうのが、4ヶ月の子を持つ立場としては、とても怖かった。
生きていくって、残酷で、無惨で、身もふたもない気持ちになった。