あらすじ
白藤鈴蘭は他人に頼らず生きてきた冷めた女子高生。マダム風にしゃべるシェパード犬と知り合ったことから、街一番の豪邸・三日月家に朗読兼犬の散歩係として雇われる。その口調からこっそりマダムと呼んでいるシェパードは、実は当主である紫檀の母親が生まれ変わった姿だった。10年間屋敷の外に出ていない紫檀の友人になってほしいとマダムに頼まれるが、話すきっかけすら掴めず悩む鈴蘭。だがある日、学校でいつも優しい英語教師が不機嫌だった理由が謎だと鈴蘭が話すと、紫檀は「謎」という言葉に興味を示してくれて……。
...続きを読む感情タグBEST3
宝石でできた王子様
とても素敵なお話でした。
登場人物も世界観も謎も好きです。
登場するすべてのものがキラキラとしていて、眩しいなと思いました。
読了したけれど、記憶を消してまっさらな、初めましてな状態で読みたい1冊。また読みたいです。
いや、読みます。
紫檀様と鈴蘭ちゃんの関係、空気感、すごく好きです。もう、会えないのだろうけど、また会えるといいなと思わずにはいられない、不思議で独特な雰囲気のリュウ。大好きになりました。
すべてのお話がやさしくて、最後は思わず泣いてしまいました。この本を読むことができてうれしいです。作者さんに感謝を。
宝石王子、シリーズとして続くといいな。
Posted by ブクログ
”宝石王子”と言っても、L文庫の宝石商のように宝石について語ったりしない。(前置き)
お話として近いのは桜庭先生の『GOSICK ―ゴシック―』。
御屋敷に引き籠りの美青年と、人付き合い初心者な女子高生のお話。
是非とも続編希望!
紫檀様のアレは、仲睦まじい御両親を、うっすらと見ていたからなんでしょかねぇ。
Posted by ブクログ
サクサク読める青春謎解きノベル
登場人物がそれぞれ違った可愛らしい魅力を持っているので、優しい気持ちになれました。
リラックスできるので、寝る前に読んでいました。
謎解き
主人公は人付き合いの悪い女子高生。
ひょんなことから意思の疎通が出来る犬と出会い、その飼い主の美青年(青年の死んだ母親の魂がその犬に宿っている)に雇われるという、ファンタジー要素の入ったお話です。
主人公の鈴蘭は高校生なので、同級生とのやりとりも楽しいです。
Posted by ブクログ
非常に冷めた性格の主人公が知り合ったのは
自分だけに聞こえる声で喋る犬?!
その実態(?)は、金持ちの元母親。
犬に生まれ変わったのか、魂が憑いたのかが謎ですが
外と内のギャップが、想像すると面白いですw
面白くない…というか、想像通りなのは
仕えている執事。
そして犬の息子は、主人公よりも覚めた人間。
ここまで完璧ならば、これでも生きていけそうですが。
題名通り、五つの謎。
教師の不機嫌の理由は、学園の花壇の花を抜いたのは
映研部と演劇部の対立、真っ赤な封筒の手紙。
そして、全てを通して…の謎。
1人で立とうとしている主人公は、雇い主と知り合い
クラスメイトと会話をして人とかかわりあって…。
犬の中の人によって、の恩寵(?)はすごいです。
そして最後の謎も凄いですが、さらに凄いのは
そういう落ちだと思いましたとも、な最後。
そんな感じが一切なかったのに、もしもそうなら
今までのは一体…になっていたかと。