あらすじ
新選組「鬼の副長」土方歳三。多摩に生まれ箱館に散った三十五年の生涯を、彼が組織した新選組の変遷と対応させながら詳細に語る。新選組の平時と戦時の体制の違いなどに踏み込み、通説となっている幼少期の奉公説を覆し、世に知られる山南敬助の切腹、伊東甲子太郎暗殺事件の真実を暴き出す。新視点の史伝「土方歳三」決定版、ここに登場!
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Posted by ブクログ
土方歳三の誕生から最期までを綴った本書。
小説ではなく、資料から考証したノンフィクションものという感じ。
なので新選組のことを詳しく知りたい方にはおすすめしたいけど、今まで定説となっていた史実を全く知らない方にはおすすめしづらい。
今まで定説となっていたものを覆すような考えもあって面白かったけど、そういう点である程度既にいろいろと先に知っておいたほうが比べられて面白いかと。
ただ個人的には御陵衛士については裏を読み過ぎな気もしました…。もしそうなら、後年証言するときに『新選組にいわれてスパイとして働いていたのに裏切られて伊藤が惨殺された。我らは利用されるだけされて捨てられた』などと証言したほうが新選組に恨みがあるのなら効果的だったように思うのだけど…。それを全く言わないのであれば証言通り、今までの定説どおりなのではないかと。それとも武士としてそういうことは言えないものなのかな…?
私はそこまで資料など読み込んでないので実際どうだったのかはよくわからないけれどその辺がちょっと気になったかな…。