あらすじ
「お金(の流れ)」を通して見ると、世界史がこんなに「人間臭く」なる!
元人気予備校講師でベストセラー作家の著者が教える、
教養としてはもちろん、利殖やビジネスのヒントにもつながる有益な世界史。
「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ――。」
19世紀後半、ドイツを統一した鉄血宰相ビスマルクは、そんな至言を残した。
では、教養としての歴史がブームないま、本当に学んでおくべき歴史とは何だろうか?
この本では、政治や戦争、文化で語られがちな歴史を、視点を変えて、
個人の蓄財から商売、貿易、金融、商社や国家の財務まで含めた
「お金の流れ」から読み解き、歴史の本質をつかむもの。
本書を読むことで、国家や王室、政権などの栄枯盛衰のパターン、
国家や王室よりも本当は世界を動かしていた存在、
戦争の勝敗を本当に裏側で左右していたこと、
お金をめぐる執着や欲望が時として世界史を揺るがす大きな事件を引き起こしたこと、
現在の資本主義社会のシステム(金融システム)のはじまりなどが理解でき、
古代から産業革命前の人類がいかに財や富を追い求めてきたかを知ることで、
歴史を本当に動かしていたのが「お金の流れ」であることが頷けるはずである。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
金や銀などの通貨や交易などがどのように世界史に影響を与えたかを書いています。色んな国の興亡の要因の一つなどが詳しくよくわかります。かなり濃密に書かれていて勉強になりました。
Posted by ブクログ
世界史をお金の流れから解説するという新たな視点は評価に値するもの。本書はフランス革命までの解説であり、また何も疑問を持たずに、他国と比べて安定している円にすがり生きている日々ではあるが、仮想通貨などの出現で、お金自体の存在の分水嶺となりつつあるかもしれないと思うことは間違いではないのかもしれない。