【感想・ネタバレ】つまり、読書は冒険だ。～対話で学ぶ〈世界文学〉連続講義５～のレビュー

沼野充義

文芸評論家としても知られる東大・沼野教授が、最前線で活躍する作家、翻訳家、研究者たちと、これからの〈世界文学〉について熱く語り合う。いま世界の文学では何が起こっているのか？ いま文学に何ができるのか？ 文学者たちのリアルな声、思考、情熱が伝わってくる人気対談集第5弾。〈ゲスト〉川上弘美、小野正嗣、張競、ツベタナ・クリステワ、東京大学現代文芸論研究室

[ブクログ · ★★★★★]

「人間が体験できる人生は一回しかないのに対して、小説の中にはさまざまな異なる人生がある。小説を読むことによって異なる人生を体験することができる。」

「対話で学ぶ〈世界文学〉連続講義」シリーズの5冊目にして一区切りとなる本書。
はからずも、最終講義から読んでしまったけれど言葉の専門家ならではの対話が興味深く、本書で紹介されたおすすめの本は勿論、既刊のシリーズ4冊もぜひ読んでみたくなる。