あらすじ
真夜中の電話から洩れるあえぎ声。電車の中、内腿にまとわりつく指先。ねっとりとからみつくような視線。23歳の平凡な娘、はづきを執拗につけまわすストーカーの思いこみは、やがて狂気の領域へ踏みこみ、殺意へとエスカレートしてゆく。孤独な心、自己中心的な欲望、倒錯した性欲など、現代が抱えるさまざまな問題を盛りこみ、明日あなたにも起こるかもしれない、日常と隣り合わせの恐怖を描いた戦慄のサイコサスペンス。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ストーカー法ができる背景を理解できる作品である。
他人の迷惑を考えずに,自分の思いを押し付けようとする。
栗本薫がどういう作家かを知らずに読んでいたら,途中で読むのを辞めたかもしれない。
栗本薫を読破するために最後まで読み通そう。
Posted by ブクログ
本書はとあるインフルエンサーが手にしたもので気になり,何気なしに読んでみたものです。このタイトルから想像できないほど,目を覆いたくなる内容でした。人間としての情欲が描かれており,恐怖を感じさせてくれます。
本書ではある少女がストーカーの被害に遭うのですが,このストーカーがとんでもなく頭が飛んでいる程の変態です。この変態ストーカーの視点で進められていく展開の描写が私は非常に恐怖を感じることができ,同時に楽しむことが出来ました。