【感想・ネタバレ】あの頃、きみと陽だまりでのレビュー

夏雪なつめ

いじめが原因で不登校になったなぎさは、車にひかれかけた猫を助けたことから飼主の新太と出会う。お礼に1つ願いを叶えてくれるという彼に「ここから連れ出して」と言う。その日から海辺の古民家で彼と猫との不思議な同居生活が始まった。新太の太陽みたいな温かさに触れて生きる希望を取り戻していくなぎさ。しかし、新太からある悲しい真実を告げられ、）切ない別れが迫っていることを知る――。
優しい言葉がじんわりと心に沁みて、涙が止まらない。

[ブクログ · ★★★★★]

「一週間楽しかった？」
楽しかったに決まってる。

「だから、頑張るんだよ」
全てを託すみたいに言わないで

いつ読んでも、何回読んでも泣いてしまう。
新太のような陽だまりの心で私も誰かに接したい。

いつか誰かを照らせる人になるから______。

[ブクログ · ★★★★☆]

〜1周目〜
2021.09.30
いじめによって心を閉ざした主人公が人間の暖かみ、愛を知る物語。
とにかく新太のような大学生が近くにいて欲しいなというくらいかっこいいと思う物語で、誰でも泣ける。

[ブクログ · ★★★★☆]

主人公で女子高2年生の深津なぎさは不登校で部屋に引きこもって生活をしています。ある日、家を飛び出したなぎさは車に轢かれそうな猫を見つけ、必死に道路を飛び出して助け、その猫の飼い主である大学2年生の早坂新太と出会います。猫を助けたお礼に、なぎさは「この世界から連れ出して」と新太にお願いし、湘南の海の近くの古い日本家屋でなぎさと新太と猫の1週間の生活が始まります。高校でいじめに遭っていて命を絶とうとしていたなぎさは、新太の暖かさに少しずつ生きていく心を取り戻します。生きていくための優しい言葉に涙しました。

[ブクログ · ★★★★☆]

不登校の女子高生なぎかが猫を助けて飼い主の男子大学生新太へここから連れ出してというお願いから始まる1週間の同居生活のお話。

生活していく過程でなぎさの不登校の原因や新太の温かい性格の理由やお互いの過去や後悔が明らかになる。最初はちぐはぐだった2人も心の内を共有して少しずつ距離が近づき心地良い関係になる。楽しい日々には期限がある。同居生活に終わりが近づき、もっと長く一緒に暮らしたいなぎさと期限通りじゃないと戻れなくなると諭す新太。
同居生活最終日2人で水族館に行って、別れ際に告げられた新太の真実が切なくて泣いてしまった。

[ブクログ · ★★★☆☆]

いじめが原因で不登校の高二のなぎさと車に轢かれ掛けた猫を助けたことで出会った飼い主で大二の新太の七日間の同居生活。つらさや優しさに芯がなくて日々も薄く、二人の浮世離れしたような純粋さにもあまり寄り添えなかった。サッと描かれた女子がけしかけ襲われ掛けるシーンや定番の真相はそれまでよりスッとしていた。